メッツの主砲、ピート・アロンソ内野手(31)がオリオールズに移籍することが10日(日本時間11日)に決まった。複数の米メディアが相次いで報じたもので、契約は一塁手としては史上最高となる「5年総額1億5500万ドル(約242億円)」で決着した。

 今季38本塁打、MLB通算264発男が新天地に渡る。2026年シーズンまで残されていた契約を破棄し、FA市場に参戦。〝剛腕代理人〟ボラス氏のバックアップを受け、大型補強で再建を進めるオリオールズで一翼を担うこととなった。

 それにしても、メッツは守護神のディアスをドジャースに奪われたばかり。攻撃力まで下がれば悲願のワールドシリーズ初優勝は遠ざかっていく。長期契約による延長にはメッツ側が慎重姿勢を示していると伝えられていたが、アロンソの流出は阻止したかったはずだ。

 ところが、舞台裏はあっさりしたものだったようだ。米スポーツ専門サイト「アスレチック」が「リーグ関係者の話」として伝えたのは「アロンソを保有するためのオファーを一切提示せず放出することになった」という衝撃的なもの。「メッツはアロンソの復帰に一定の関心を持っていたが、最終的に合意に至った条件や金額には抵抗があった、とリーグ関係者は話している」という。

 また、メッツの地元紙「ニューヨーク・ポスト」も「メッツはピート・アロンソに断らせるよう迫ったわけではない」と断じ「球団は長年の一塁手に対し、オリオールズと合意する前に契約オファーを出さなかった。(オリオールズからアロンソ側に)球団が提示できる金額や年数を超えるオファーが来ていることが明らかになったためだ」と報じている。流出は起こるべくして起きたのかもしれない。