攻撃の要まで失ってしまうのか…。ナ・リーグ東地区のメッツがストーブリーグで大苦戦を強いられている。

 不動のクローザーとしてMLB通算253セーブを誇るエドウィン・ディアス投手(31)は9日(日本時間10日)、ブルペン補強を目指すドジャースと3年総額6900万ドル(約108億円)で電撃合意。FA市場に出た剛腕が世界一軍団に加わり、チームは試合終盤のブルペンを支える絶対的な存在がいなくなる事態に陥った。

 しかし、危機が過ぎ去ったわけではない。今季は38本塁打、126打点の好成績を残したピート・アロンソ内野手(31)もFA市場に参戦中。来季まで残っていた契約を破棄し、レッドソックスやオリオールズなど複数球団が獲得に乗り出している。守護神に続いて通算264本塁打を誇る大砲も流出となれば、いよいよ骨抜き状態。是が非でもアロンソとの再契約に持ち込みたいところだが、旗色は決して良くはない。

「MLB公式サイト」のマーク・フェインサンド記者は「関係者の話」として「メッツとアロンソの交渉の難点は契約年数である可能性が高い。メッツは3年以上に延長することに慎重な姿勢を示しているようだ」と伝えた。金額に関してはディアスにかかる費用が丸ごと浮いた形ではある。ただ、獲得を狙うライバル球団に条件面が劣れば、契約がまとまる確率は低くなる。同記者は「ディアスとアロンソ。最も人気がある2選手を同時に失うことは、間違いなくファンにとって大きな痛手となるだろう」と暗い未来を予感させた。

 アロンソの代理人は剛腕で知られるスコット・ボラス氏。今季のメッツは9月で終戦する失態を演じたが、グラウンド外でも厳しい戦いを余儀なくされている。