3日に組み合わせ抽選が行われたラグビーW杯2027年オーストラリア大会で、日本にとって最大の難敵となるフランス。スター軍団にあって日本での知名度はまだ高くないが、恐るべきスピードスターがラグビー界を席巻している。
英インディペンデント紙(電子版)はその才能あるWTBを「フェノメノン」と称した。かつてサッカーのブラジル代表FWロナウドの怪物ぶりにつけられた「フェノーメノ」(超常現象)に値する言葉。「ブリリアント」の形容詞もついたのは、22歳のルイ・ビエル=ビアレ(ボルドーベグル)だ。
赤いヘッドキャップがトレードマークのWTBは、今年のテストマッチ締めくくりとなった11月22日のオーストラリア戦で2トライを決め、48―33の勝利に貢献した。キャップ22にして通算20トライと驚異的なスコア率。185センチの長身に84キロで細身に見えるビエル=ビアレは、すでに数々の逸話を残している。
23年、フランス史上最年少となる20歳87日でW杯デビュー。このフランス大会では先輩格のWTBダミアン・プノーが通算6トライでランキング2位に入ったが、ビエル=ビアレも4トライを挙げて9位に食い込んだ。今年の欧州6か国対抗では計8トライの新記録を樹立。所属クラブの試合では、キックオフから20秒でトライラインを陥れたと話題になった。同国の報道では、試合中の計測で時速37・8キロが出たことも。英メディアはこれを現役で世界4位の速さとした。
ボールを動かすフランスにあって、ビエル=ビアレが見せるライン際の快速ランは大得点源。時に自分で蹴ったショートパントを拾ってフィニッシュのトライも生む。27年W杯でも要警戒の1人となりそうだ。
力任せではない奔放なラグビーのフランスは、日本にとって相性の悪い時代もあった。第1回W杯2年前の1985年の遠征では、0―50、0―52の大敗。近年はスコア差も縮まり、2017年にはアウェー戦で引き分けた。22年の国立競技場でのテスト第2戦では、主力多数を欠いた相手ながら、一時はリードを奪うなど15―20と善戦した。
エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチの再就任後、若返った日本代表では、WTB石田吉平(横浜)、FB矢崎由高(早大)がキレのあるランで活躍中。2年後の日仏快速対決も期待される。












