新日本プロレス3日静岡大会「ワールドタッグリーグ」Bブロック公式戦で、上村優也(31)、海野翔太(28)組がデビッド・フィンレー(32)、高橋ヒロム(35)組から3勝目を挙げた。リーグ戦優勝チームは翌年1月4日東京ドーム大会でIWGPタッグ王座(現王者はYuto―Ice&OSKAR)に挑戦するのが通例だが、上村の青写真は違う。棚橋弘至が引退する同大会で実現させるべき試合とは――。
一進一退の攻防からヒロムを孤立させると、上村のドラゴンスープレックスに合わせて海野がラリアートを発射。最後は海野がSecond Chapter(変型フィッシャーマンズバスター)で3カウントを奪った。
ともに本隊所属の次世代エース候補同士。本紙の取材に上村は「今組んだことの意味を示したい。勝つことで組んだ理由を見せたいですね」とリーグ戦にかける思いを明かしたが、海野への対抗心を忘れたわけではない。「同じ本隊でも考え方やトップに行くまでの道のりはそれぞれ違うので、僕はどちらかと言えばライバル、これから戦っていかなきゃいけない選手という考え方の方が大きいですね。今は本隊を強くするという意味で力を合わせてますけど、組んでいても戦いみたいな意識はあります。今は新日本プロレスにとっても僕にとっても大切な時。力を合わせる時は合わせるけど、自分の軸はブレたらいけない」と〝距離感〟の必要性を説く。
さらに上村は、来年1・4ドームでIWGPタッグ王座に挑戦するよりも優先すべきことがあると主張する。「優勝してタッグタイトルに挑戦することと、もう一つが2人で戦って本隊の力を見せるのもありなんじゃないかなと。今年のドームで去年の優勝者同士が戦った前例もありますし」
昨年度覇者の内藤哲也&高橋ヒロム組は、それまでの通例だった年間最大興行でのタッグ王座挑戦よりも師弟対決を優先した。来年の1・4ドームでは長年にわたって本隊をけん引してきた棚橋が引退するだけに、自身たちもパートナー対決を実現させる方がふさわしいのではないかというわけだ。「新日本プロレスの未来を見せるのはIWGPの試合だけじゃなくて。棚橋弘至がいなくなった本隊の未来を見せるために(海野と)戦うというのも大事」と言い切った。
同大会で同期のIWGP GLOBALヘビー級王者・辻陽太がIWGP世界ヘビー級王者KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)とダブル王座戦に臨むことも、上村の発奮材料になっている。「めっちゃ悔しいですよ。けど、僕の人生はプロレス入る前から悔しい思いをたくさんしてきたので、それをエネルギーに変えてIWGPは満を持して挑戦したいなと。ドームのIWGPのカードは受け入れて、でもこの気持ちは忘れずにいつかのその日に蓄えておきたいですね。太陽として新日本プロレスを明るく照らすのはこの僕です」。100年に一人の逸材が去った後の団体を背負うために、まずは海野とともに栄冠を手に入れる。












