日本時間3日午後6時にシドニーで行われるラグビーのW杯2027年オーストラリア大会の組み合わせ抽選。日本代表を率いるエディー・ジョーンズヘッドコーチは03年オーストラリア大会で、母国である同国を準優勝に導いている(優勝はイングランド)。日本の命運を左右する抽選会だが、来年に北中米で行われるサッカーの26年W杯の抽選(5日)より早いことも目を引く。

 27年W杯は10月1日に開幕し、11月13日に決勝戦が行われる。抽選は開幕の2年近く前ということになる。一方のサッカーは来年6月11日から。ラグビーは開幕1年以上前の抽選会が恒例化しており、サッカーより〝早すぎる〟流れとなっている。

 23年フランス大会の場合は20年12月。19年日本大会は17年5月、15年イングランド大会では12年12月だった。抽選会から数か月後に試合日程が決まる。抽選会が早いのは、早期に大会への関心を高めてチケット販売につなげたいからだと言われる。

 27年大会では26年2月18日~3月4日に限定的な先行販売を実施し、その後に一般販売に移る。今回は参加チームが従来の20から24に増えることもあり、大会組織委員会は史上最大規模の250万枚以上のチケットを用意するとしている。

 抽選はコロナ禍を経た23年大会を除き、直近の世界ランキングを基に行われる。今回でいえば24か国をランキング順に4つの「バンド」(サッカーで言うポット、一般的にはシード)に分割し、A~Fの6組に振り分ける。世界1~6位が第1バンド、7~12位が第2バンドで、日本は直前に12位に滑り込んでこの位置を確保。同じ組にランキング下位が2か国ということになる。第3バンドなら上位2か国と同組だった。

 ところが本番まで2年前後もあるため、勢力図が変わり、実際には直近の力関係がストレートに反映しない組み合わせになってしまうことも。15年イングランド大会では〝悲劇〟が起きた。

 抽選会前のテストマッチでウェールズが振るわず、ランキングを9位に落として第3バンドに。一方、サモアとアルゼンチンがいずれも1ランクアップで7、8位で第2バンドに入った。07年大会3位のアルゼンチンはともかく、サモアよりはウェールズの方が格上だった。

 そのウェールズが抽選で、オーストラリア(3位)、イングランド(5位)とA組で同居。当時から「死の組」と言われたが、開幕直前にウェールズは5位まで上がり、オーストラリアは2位、イングランドも4位に上昇。〝死の組度〟が高まり、割を食ったのがイングランドだった。

 イングランドは初戦こそフィジーを下したが、ウェールズ、オーストラリアに連敗。ラグビーの母国が地元大会で敗退の屈辱を味わった。

 早すぎるラグビーのW杯抽選は、こんなドラマも秘めている。