収監中のニューヨークの〝食い逃げディーバ〟がビザ失効で滞在していたため、台湾へ強制送還される可能性があるという。米紙ニューヨーク・ポストが25日、報じた。

 グルメ系インフルエンサーを装い、高級レストランで〝食い逃げ〟を繰り返してきたペイ・チャン被告(34)は、少なくとも11軒の高級レストランで代金を踏み倒したとして、「サービス窃盗(代金未払い)」の容疑で9回目の逮捕を経て、現在、拘置所に収監されている。

 さらに、矯正局によると移民当局の逮捕状も発付されている。法執行関係者によれば、チャン被告は学生ビザの期限を過ぎて滞在していたという。

 そのため、移民弁護士ガディ・ゾハー氏は、チャン被告が26日の刑事裁判出廷後、米国移民・関税執行局(ICE)の聴聞会にかけられる可能性が高いと述べた。

 ゾハー氏は「ビザが失効していたのであれば、強制送還されることになり得る。刑事事件の逮捕が移民当局による逮捕状を誘発したのだろう。おそらく拘置所から移民収容センターに引き渡されるはずだ」と推測した。

 台湾出身のチャン被告は、2019年に奨学金を得て留学生として渡米し、2021年まで在籍していた。米国に家族がいるという話はない。

 最新の職歴は2023年で、ビジネス特化型SNSリンクトインには「チェース銀行のシニアUXデザイナーとしてコンサルタントを8か月務めた」と記載されている。

 チャン被告に2度被害を受けたレストラン「フランシー」オーナーのジョン・ウィンターマンは「彼女には、図々しさという言葉では足りない」と語った。

 高級レストランで、高級料理を堪能してきたチャン被告だが、拘置所では、ピザポケット、蒸しキャベツ、きゅうりサラダが提供されるという。

 なお、弁護士は、ブルックリン刑事裁判所の裁判官にチャン被告の精神鑑定を求めている。