ドジャース・大谷翔平投手(31)がもたらす経済的支配力が、同規模の投資を行った他球団を圧倒している。

 米スポーツメディアサイト「エッセンシャリー・スポーツ(ES)」は11日(日本時間12日)、昨オフのメッツが大谷の10年総額7億ドル(約1015億円=当時)を超える15年総額7億6500万ドル(約1147億円=同)という史上最大の契約で獲得したフアン・ソト外野手(27)を比較。その中でメッツの大富豪オーナー、スティーブ・コーエン氏は「3億5000万ドル(約540億円)の損失」と題して伝えた。

 現在、MLBはラスベガスでGM会議を開催中。米全国紙「USA TODAY」のボブ・ナイチンゲール記者は10日(同11日)に「MLBは昨年、オーナーらに対し、リーグ全体で18億ドル(約2770億円)の損失が出たと非公開で報告した。その中で最も損失が大きかったのはメッツで、およそ3億5000万ドルに上る」と伝えていた。

 これを受けて前出の「ES」はメッツの財務諸表を細かく分析した上で「メッツはソトとの超大型契約によって、大谷翔平のような経済効果を球団にもたらすことを期待していた。しかし、総収入は4億4400万ドル(約684億円)に達したものの、営業損失は依然として2億6800万ドル(約413億円)を記録。投資の即効性は見られなかった」。一方のドジャースは「ほぼ同規模の年俸を支払いながら、総収入で10億ドル(約1540億円)近くを稼ぎ出している。そこには大谷の圧倒的なスター性とスポンサー契約の影響が大きく作用している」としている。

頭を押さえてうなだれるメッツ・ソト(ロイター)
頭を押さえてうなだれるメッツ・ソト(ロイター)

 後払いを含む大谷はドジャースでワールドシリーズを連覇。「7億6500万ドルという賭けに出たコーエンだが、大谷のようなリターンはまだ得られていない」と伝えたように現状は明暗がはっきりと分かれている。