【中島輝士 怪物テルシー物語(85)】2013年オフに3年間を過ごした台湾から日本に帰ってきました。そこでご縁をいただいたのが、四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスでした。台湾と違ってパスポートもいらないですし、自宅のある大阪からも近いですから。野球に携わることができるのならという気持ちで、野手総合兼打撃コーチという役割をいただきました。
徳島にワンルームマンションを借りて、現地に居住して、シーズン中のほとんどを徳島で生活しましたね。年間の試合数は80試合ほどあって、練習は毎日ありました。遠征は四国の島の中で行われることが基本なのですが、意外に四国といえども広いですからね。徳島からは、愛媛へのバス移動が一番大変でしたねえ。香川は近いんだけどね。
当時の徳島の監督は日本ハムの後輩でもある島田直也で、14年は監督として3年目のシーズンでした。高校時代は茨城・常総学院のエースとして活躍し、87年夏の甲子園では準優勝投手です。日本ハムで同期の芝草宇宙(帝京高)とは「SSコンビ」と言われて人気を博しました。
島田監督率いる徳島は14年、リーグ史上2チーム目となる前後期優勝。2年連続の年間総合優勝とリーグ2例目となる前後期完全優勝も達成しました。BCリーグを制した群馬ダイヤモンドペガサスとのグランドチャンピオンシップにも勝利しました。いわば独立リーグの日本一ということになります。
プロ野球といえども独立リーグです。これまで社会人野球、NPBを経て台湾のプロ野球を経験してきました。それぞれの野球の特徴やレベルは体感していたんですが、四国独立リーグと関わってみた感想は「面白かった」ですね。いろんな面で勉強になったということは間違いないですね。
15年からは島田監督がNPBのDeNAの投手コーチに就任したため、私に監督という役割が巡ってきました。徳島というチームのコンセプトは何といってもプロ野球選手を輩出するという目標の上に立っています。もちろんリーグ戦で勝利することも重要ですが、その先のNPB入りを念頭に選手たちには高い意識を持ってプレーしてもらっていました。
私が徳島に関わった1年目の14年はドラフトで入野貴大投手が楽天から5位、山本雅士投手が中日から8位指名を受けました。四国リーグ史上初めて支配下指名選手を複数名輩出したシーズンになりました。
10月23日に行われた直近の25年ドラフトでは中日、広島、ロッテ、西武から5人もの選手が指名されました。これで13年から継続して、13年連続でドラフト指名選手を輩出していることになります。
私が携わった最初のシーズンくらいの時期が、ドラフト指名選手が連続していく最初の頃です。元スカウトとしての目線もありますから、やはり私にもNPBでプレーできるポテンシャルのある選手は見えてきます。
それにしても13年連続はすごいですよね。徳島のチームに関わった皆さんの努力のたまものだと思います。












