虎の黄金ルーキーが首位奪取の立役者となった。阪神のドラフト1位ルーキー・立石正広内野手(22=創価大)が6日の楽天戦(甲子園)で、チームを勝利に導く一打を放った。

 両軍無得点で迎えた5回一死三塁から打席を迎えると、相手先発・早川の147キロの直球を左前に運んだ。先制の適時打となり、一塁上では筒井コーチとグータッチ。ベンチのナインも思わず笑顔をはじけさせ、総立ちでたたえた。

 これが決勝打となり、チームは1―0で勝利。ヤクルトを抜いてセ・リーグ首位に浮上した。藤川球児監督(45)も「チームにとっても非常に大きい一本。素晴らしい活躍だったと思います」と大絶賛だった。

 快音を響かせた虎の背番号9だが、交流戦開幕直後はパ投手陣に苦戦。打率が1割を下回る時期もあり、プロの壁にぶつかっていた。それでも楽天戦では2試合連続の適時打。持ち前の積極的な打撃を取り戻しつつある。

 浮上のきっかけとなったのが、先輩野手陣の存在だ。中でもこの日、お立ち台で憧れの選手に挙げた佐藤の動きには熱視線を送っている。試合前練習ではティー打撃やフリー打撃をじっくり観察。打撃フォームだけでなく、状態を上げるための取り組み方にも目を凝らしている。

「テルさんもそうですし、近くにすごい選手がいっぱいいるので。どういう手段を使って調子を上げていくとか、見ているだけでも勉強になる。しっかり見るようにしています」

 虎の主砲を手本にしながら、結果を示した若虎。首位浮上を決めた一打を自信に変え、さらに猛虎打線の中で暴れていく。