日本ハム・山崎福也投手(33)が6日、敵地でのヤクルト戦(神宮)で今季初先発。5回2/3を投げて4安打無失点の好投で、今季初勝利を飾った。

 この日、技巧派左腕は立ち上がりからボールを低めに集めて相手打線を翻弄。打たせて取る頭脳的な投球で凡打の山を築き、チーム3連勝をあぐり寄せた。

「緊張はあったんですけど(捕手の)進藤のリードだったり、ルアン(二塁手・大塚)の守備も素晴らしかったし。(自分自身の)コントロールも今日は良かったので」。今季初先発で納得のいく投球ができただけに、試合後は終始満足げな表情を浮かべた。

 だが、悔しさが残ったのは打撃面だった。この日、安打を放てば交流戦6年連続安打の新記録樹立となったが、快音は響かず3打数無安打。これには本人も「ちょっとプレッシャーに負けてしまったかな。弱さが出たかなっていうのはあった」と苦笑い。バットでの偉業更新ができなかったことには悔しさをにじませた。

 来季からセ・リーグはDH制を導入予定。必然的に投手・山崎による6年連続安打の挑戦はこの日の試合が最後となる可能性は高い。

 ただ、わずかながら記録更新の可能性は残っている。雨天延期となった2日の広島戦(マツダ)の振替試合が16日に行われる予定だからだ。

 仮に同日に登板できれば、まだ交流戦6年連続安打の記録更新は可能となる。新庄剛志監督(54)は6日試合後、16日の山崎登板の可能性について「それはない」と断言。「(山崎を)抹消します。投げさせたいピッチャー、投げさせないといけない先発ピッチャーがたくさんいるから。中(中継ぎ)にもっていくこともない」と同日の広島戦での起用自体を完全否定した。

 それでも16日の試合が再び雨天延期となれば、山崎の出場選手登録は可能となる。そうなれば「まさかの展開」もなくはない。だからこそ本人も絶望的なことは承知の上で「(次が)あるならやっぱりヒットを打ちたい。長打を打ちたい気持ちが強いです」と一縷の望みにかけている。

 仮に広島戦に登板して勝利を飾れば、12球団勝利という別の偉業も転がり込む山崎。果たして本人の「夢」は現実のものとなるのか。わずかな望みとはいえ、投打二刀流左腕の今後はまだまだ注目されそうだ。