さあ胴上げだ。「SMBC日本シリーズ2025」は29日、甲子園球場で第4戦が行われ、ソフトバンクは阪神に3―2で快勝。第2戦から3連勝を飾り、対戦成績を3勝1敗とし日本一に王手をかけた。2回に4番・山川穂高内野手(33)のシリーズ記録に並ぶ3試合連続の一発となるソロ本塁打で1点を先取。5回に柳町の犠飛、6回には代打・近藤の適時打で加点し、セ王者を突き放した。30日の第5戦で勝てば鷹の5年ぶり12度目の日本一が決まる。
ついにあと1勝だ――。試合前には第3戦でスタメン出場した今宮が右かかと痛でベンチを外れるアクシデントが発生した。それでもいるメンバーで補うのが今年の鷹の戦い方。それぞれが役割を果たした一戦となった。
「4番・一塁」で先発出場した山川の勢いが止まらない。2回、先頭として打席に入ると、相手先発・高橋の前に2球で追い込まれた。それでも慌てることなく3球目の内角の真っすぐをファウルで逃げると、4球目の甘く入った真っすぐを逃さなかった。センターへとはじき返した打球はそのままバックスクリーンへ一直線。ゆっくりとダイヤモンドを一周し、おなじみの「どすこい」パフォーマンスを披露した。山川は「少し(バットの)先だったが、いい見え方でしっかり自分のスイングができた。大事な先制点となるホームランになって良かった」と先制弾を振り返った。
3試合連発は日本シリーズタイ記録。今シリーズは打率4割4分4厘、3本塁打、7打点で出塁率に関しては6割9分2厘を記録するなど、背番号5のバットが止まらない状態だ。
これに対して、第3戦ではベンチを温めた背番号3も負けじと仕事を果たした。2点リードの6回、二死二塁の局面でアナウンスされたのは「代打・近藤」。「守りができない中で、代打での一振りで絶対に仕事をしよう」と内角低めの難しい球をとらえると一、二塁間を破る適時打に。「起用に結果で応えることができて良かった」と貴重な3点目をもたらした。
先発の大津は初回からチェンジアップなど多彩な変化球を武器に阪神打線をほんろう。3回には二死一、三塁で佐藤輝を中飛に打ち取りガッツポーズを見せた。さらに右腕はバットでも貢献。3回にプロ初安打となる内野安打を放つと、5回には四球を選び追加点となるホームを踏んだ。大津は5回3安打無失点と大一番で快投。「良い緊張感の中で集中して投げることができた」と笑顔を見せた。
試合後のヒーローインタビューで山川は先制先制弾について「ホームランになるとは思わなかった。入ってくれてよかった。好調の要因は明日も試合があるので内緒です」とニンマリ。そして最後に「明日も最高の試合をしましょう! ありがとうございます!」と声高らかに敵地のスタンドへ集まった鷹党に訴えた。
昨年横浜の地で生まれた心残り、果たすことができなかった日本一まであとひとつだ。30日にも鷹党が待ち望んだ歓喜の瞬間が訪れる。












