全日本女子プロレスなどでレフェリーを務めた笹崎勝巳さん(60)が死去したことを、女子プロレス団体「マリーゴールド」代表のロッシー小川氏が自身のX(旧ツイッター)で報告した。笹崎さんは、岩手県北上市の温泉旅館で16日午前から行方不明となっていた。

 瀬美温泉の従業員だった笹崎さんは16日午前、露天風呂を清掃していたところ行方不明になった。岩手県警によると、クマに連れ去られた可能性が高いとして捜索に当たっていたが、17日午前9時ごろに現場近くの雑木林で身元不明の遺体が発見された。県警は身元の確認を急いでいる。

 笹崎さんは全日本女子プロレスで1987年にレフェリーとしてデビュー。その後、2005年にゼロワンへ合流すると、18年7月から20年3月までは運営会社ドリームオンステージの代表取締役社長を務めた。24年5月にはマリーゴールドの旗揚げに参加し、以降はメインレフェリーとして試合を裁いた。25年2月末でレフェリー業を辞め、同3月に北上市へ移住。瀬美温泉で従業員となっていた。

 瀬美温泉は笹崎さんと旧知の仲だった岩本和裕氏がオーナーを務めている。岩本氏は笹崎さんを引き継いで20年3月からゼロワンを一時運営していた株式会社iFDの代表を務めた人物だ。

 笹崎さんの2年後輩で全日本女子プロレスのリングアナとしてデビューし、現在はマリーゴールドなどで活動するオッキー沖田氏は「巡業も長かったし『家族で一緒になるべく暮らしたい。北上の岩本さんがやってる温泉に、住み込みで家族で引っ越そうと思う』と言って、うち(マリーゴールド)を卒業したんです」と転職の経緯を明かした。

 全女時代から二人三脚で歩んできたと語る沖田さんは「良い人って、ああいう人のことを言うんですよね。人の悪口を言わないし、みんなに好かれた人でした。誰がつけたのか知らないですけど、みんなから『ささやん、ささやん』って呼ばれてて(井上)京子さん、(井上)貴子さん、アジャ(コング)さん、みんなから親しまれていましたね」と涙ながらに思い出を語っていた。