ドジャース・山本由伸投手(27)が8日(日本時間9日)、本拠地ロサンゼルスで行われたフィリーズとの地区シリーズ第3戦に先発し、5回途中6安打3失点で今ポストシーズン初黒星を喫した。
試合が暗転したのは1点リードの3回だった。今季56発でナ・リーグ本塁打王に輝いたカイル・シュワバー外野手(32)に、右翼席後方にある屋根の上を直撃する特大アーチを被弾。同点に追いつかれた後も味方守備の乱れなどで計3点を失った。
シュワバーは2戦目まで7打数無安打、5三振と空回りが続いていた。しかし、この一発でついに目覚め、8回にはリリーフ登板したカーショーからトドメの2ランもかっ飛ばした。
ドジャースが地区S突破に王手をかけた状態は変わらない。しかも第4戦(9日=同10日)もホームのドジャー・スタジアムだ。だが、地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」(電子版)は「ビッグスイングがドジャース対フィリーズのシリーズの流れを変えるかもしれない」とワールドシリーズ(WS)連覇を不安視した。
試合後のシュワバーが「打った瞬間、ホームランだと分かったよ。どこに落ちたかさえ見ていなかった。最高の瞬間だったよ」と満足げに振り返っただけでなく、トムソン監督も「シュワバーのホームランでみんなが目覚め、ダッグアウトが活気づいた」とチーム内の変化を口にしたことを伝えている。
短期決戦では不調の選手を眠らせたままにしておくことが鉄則。3安打2打点をマークしたターナーも「ホームランは反撃のきっかけになる。追加点を取れたことは大きかった。それは彼(シュワバー)から始まったんだ」とがぜん勢いづいたようだ。
仮に4戦目に敗れて第5戦(11日=同12日)までもつれれば、再び完全アウェーの敵地フィラデルフィアに赴かなければならない。同紙は「ドジャースは気落ちはしていないにせよ、少なくとも動揺しているように見えた」とし「フィラデルフィアに戻らなくて済むように、木曜(第4戦)で締めくくらなければならないプレッシャーがかかる」と精神面に与える影響を懸念した。
4戦目は9月に計4試合登板し、3勝0敗、防御率2・49を記録したグラスノーが先発する。同紙は「今回も昨年の同じように(WS)優勝を狙うなら、相手チームのミスを待たず5回にまでに動くべきだ。グラスノーには重圧がかかる。これがドジャースの最大の課題になるだろう」と占った。
星取りの上では優位だが、キングを覚醒させたことが致命傷となってしまうのか。それでもWS王者の底力でねじ伏せるのか、ドジャースが正念場を迎えている。












