巨人が11日から始まるDeNAとのファーストステージ(横浜)に向け、東京ドームで社会人チーム・ヤマハと練習試合を7日に行った。

 下克上へ、またしても「秘策」が飛び出した。先発登板した平内龍太投手(27)は、1日の中日戦(東京ドーム)に続いてこの日もアンダースローを披露。初回の先頭打者から見逃しのストライクを奪うと、その後も普段の上手投げの速球を織り交ぜ、緩急をつけた投球で相手打者を手玉に取った。

 結果は2回を投げて1安打無失点。阿部監督は「変幻自在っていう意味ではいいと思いますけどね」と不敵な笑みを浮かべ、平内自身も「(下手投げの)情報は絶対に(DeNAに)行ってると思う。考えてくれれば、いい方向に行ってくれればいいかな」とニヤリと笑った。

 変則投球は平内だけではない。前日6日に行われたSUBARU戦(東京ドーム)では、助っ人左腕のバルドナードが左打者に対して意表を突くサイドスローを繰り出していた。

 チーム関係者は「2人が投げるシチュエーションは限られるだろうけど」と前置きしながらも「彼らの変則投げの球質は相手チームのデータにはまだないはず。データ野球が全盛期の今、面白い武器になるとは思う」と自信ありげだ。

 また「万一、先発投手が早期降板した後、試合中盤に彼らが登板するなら、複数イニングを投げながら相手打線を翻弄して試合を立て直し、終盤の打線の巻き返しにつなげられる可能性だってある」と太鼓判を押した。

 オフやキャンプ中ならまだしも、試合が続く中での大胆なフォーム変更は異例だ。まだまだ発展途上であることは間違いないが、この〝猫だまし作戦〟が通用すれば、試合展開に大きな影響を与えるかもしれない。