巨人は5日に東京ドームで全体練習を行い、11日から始まるDeNAとのCSファーストステージ(横浜)に向けて調整した。

 リーグ3位からの下克上を目指す中、戦列を離れたのがフォスター・グリフィン投手(30)だ。来日3年目の今季は6勝1敗、防御率1・62。左ヒジの違和感や右ヒザのコンディション不良で14試合の登板にとどまったが、実績ある先発ローテの一人として貴重な戦力となっていた。

 しかし、右ヒザの治療に専念するため4日に帰国。阿部慎之助監督(46)は助っ人左腕の離脱に「痛いね」と唇をかむと「最初はいけるなと思ったんだけど、投げる球数が増えていくたびにちょっと痛みが出てきちゃった」とCSでの登板を回避する理由を説明した。

 グリフィンは今季で2年契約の最終年。早期帰国は来季以降の再契約を念頭に置いた措置とも受け取れるが、CSでの戦力ダウンを引き換えにした他球団への〝流出防止策〟との見方もある。

 チームスタッフの一人は「例えばグリフィンがCSで投げたら他球団も調査しようか、取ろうかとなるが、ケガの具合が分からなければ獲得しようもない。それに、他球団の編成がジャイアンツ以上の契約金を提示したとして『今年みたいに投げられませんでした』となったら責任の取りようもない。そう考えると2年間の実績を考えて、再契約しようとなるのが濃厚」と見解を示した。

 確かに、ヒザの状態がどの程度深刻なのかを不透明なままにしておけば、他球団も手を出しづらくなる。在籍3シーズンで通算18勝を挙げた左腕の離脱が痛手であることは間違いないが、残されたメンバーで総力を結集するしかない。戦列を離れた左腕はどんな選択をするのか。目が離せなくなりそうだ。