中日の井上一樹監督(54)は6日、名古屋市内の中日新聞本社で大島宇一郎オーナー(60)にシーズン報告を行った。

 中日は今季63勝78敗2分けの借金「15」。3年連続最下位から4位に順位を上げたが2012年以来13年ぶりとなるクライマックスシリーズ(CS)進出はならなかった。

 すでに来季の続投が発表されている井上監督はオーナー報告後の会見で「オープン戦からシーズンに入っていく中で自分の中で、青写真としてこういう形で進めたい。こういうふうなゲーム展開を進めたいといったものがきっちりうまく歯車が回ることはないんだなと感じました」と苦しい戦いが続いた今季を振り返った。

 その一方で最多セーブの松山、最多安打の岡林となどリーグを代表するプレーヤーに成長した選手もいた。「キャリアハイの数字を残した選手もいますから選手たちは自信をつけて、来年はホップの次のステップをしてくれればチーム力も上がっていく」と指揮官は期待。「今の段階で(CSに出場する)6チームはまだまだ手に汗握るような緊張感のある試合を行う。そういう選手を見て、〝僕らもあのステージに立ちたい〟と思ってくれること、それを実現させるためにどうしたらいいかを選手には考えてほしいと思います」と竜ナインに奮起を促した。

【大島オーナーのコメント全文】「どらポジ」を掲げて戦った井上監督の1年目シーズンが終わりました。主力にけがが相次ぐ中、チームは終盤までAクラス争いを演じました。最終的にファンの皆さまの期待に応えられなかったことは悔やまれますが、昨年までとは違う粘り強さを見せてくれました。

 来季は本拠地に「ホームランウイング」が新設されます。今季、打撃面では得点力は向上したものの、なお課題があり、さらなるレベルアップを期待しています。同時に投手陣は、今までより厳しい環境に身を置くことになります。個々の地力はリーグ屈指であると信じていますが、相手を圧倒する球威と制球力をより磨かなければなりません。

 来年は球団創設90周年の節目であり、是非とも優勝を勝ち取ってほしいところです。初年度、監督にもさまざまな苦労や葛藤があったことでしょう。首脳陣も選手も、今季の経験と反省を糧に、秋からの鍛錬につなげてほしいと思います。