日本ハムが劣勢にも関わらず逆転でのリーグ優勝に向け高いモチベーションを維持している。

 チームは14日の西武戦に4―3で勝利。2年連続のCS進出(リーグ3位以上)を確定させたが、ソフトバンクも同日のオリックス戦で逆転勝ちしたため首位とのゲーム差は「2・5」のまま。残り13試合での逆転Vは可能とはいえ依然厳しい状況だが、そんな最中でもチーム周辺に諦めムードはない。むしろ「今のチーム状態を維持すれば優勝の可能性は十分ある」と首脳陣、ナイン共に鼻息は荒い。苦境にも関わらず、なぜチームは高いモチベーションを維持できるのか。その要因の一つがシーズン最終盤にソフトバンクが迎える「長期連戦」にあると言う。

 日本ハムは現在行われている本拠地5連戦を終えるとその後はシーズン最終戦まで長期連戦はない。長くても4連戦が最長で移動距離こそあるものの比較的楽な日程が続く。対してソフトバンクは20日から9連戦が予定されているうえこの間、移動日なしで福岡、仙台、所沢の移動を強いられる。この1週間以上の「無休連戦」は少なからず鷹ナインの状態に影響を及ぼすはずで、下位チーム(楽天、西武)相手に取りこぼす可能性は否めない。その願望を含めた思いもあり日本ハムは「9月終盤の(ソフトバンクの)連戦が終わるまではわからない」と逆転Vを信じてやまないのだ。

 ある中堅選手もナインの気持ちを代弁するようにこう話す。

「シーズン中にある6連戦でも体がきついのに、ホークスはシーズンの最後の最後に9連戦ですからね。投手もみんな使い果たすでしょうし、野手も絶対に疲れる。強いホークスに何か異変が起こるとしたらこの時期でしょう。だからこそ『その連戦まで何とか2ゲーム差ぐらいを保てばウチにも(逆転優勝の)チャンスはある』ってベンチ裏でよく話しています。最低でもその辺りまでは絶対にホークスに引き離されない。この気持ちはみんな同じだと思います」

 現時点で日本ハムはソフトバンクより残り試合が2試合少ないものの、宿敵の9連戦後にはその差が縮まる予定。さらに直後の30日には敵地ながらソフトバンクとの直接対決最終戦も控える。

 新庄剛志監督(53)もそんな最終盤の戦いを見据えてか「もう(全部)勝たないといけない。それが当然というかね。全員がそういう気持ちでやっているから。負けるっていう意識は全くないですね」と強い口調でシーズンを乗り切る意欲を示している。

 日本ハムは2年連続のCS進出を確定させたが「(目標は)そこじゃないよね」と断言した指揮官。覇権奪還にこだわる日本ハムの戦いは最後の最後まで目が離せない。