チャールズ国王とヘンリー王子が10日、ロンドン市内で待望の面会を果たした。面会は国王が自らのがんを公表した直後の2024年2月以来19か月ぶりとなり、王室と王子の関係修復への第一歩かと注目されている。英紙サンが10日、報じた。

 チャールズ国王はこの日、3回の公式謁見と国務の合間にバルモラルから飛行機で到着し、ヘンリー王子とロンドンの邸宅クラレンス・ハウスでお茶を飲みながら約50分間、会談した。

 ヘンリー王子は20年に王室の公務から引退し、現在は米国で暮らしているが、慈善活動のため8日に一時帰国していた。国王は午後3時45分から4時15分まで枢密院会議に出席し、その後は5時まで、95歳のホロコースト生存者マンフレッド・ゴールドバーグ氏による叙任式に出席した。

 ヘンリー王子は、午後5時21分にレンジローバーの後部座席でクラレンスハウスの門を通過するところを目撃された。

 その後、チャールズ国王は午後6時10分にオーストラリアの高官との会談を開始し、ヘンリー王子は午後6時14分に車で立ち去る姿が目撃されている。対面は約50分に及んだと見られる。

 王子はその後、当初の予定より39分遅れの午後7時24分にロンドン市内で開催されるインヴィクタス・ゲームのイベントに向かった。イベントで国王について聞かれると「はい、彼は素晴らしいです、ありがとう」と答えたという。

 マジェスティ・マガジン編集長イングリッド・スワード氏は「チャールズ国王はいつか息子に会う必要がありました。彼は年を取りませんし、家族思いの男として、父親として孫たちに会いたいのです。彼らの面会は、お互いに打ち解けるためだけのものだったに違いありません」と語った。

 同氏は「前向きな一歩であり必要な一歩だ。なぜなら、このように緊張した関係があり、彼らの不和について多くの見出しが躍るのは、王室という機関にとってダメージだからだ。チャールズは発言に非常に注意する必要があり、部屋に誰もいない状態でこの会議を開くのは賢明ではなかっただろうと思います」とも指摘した。

 チャールズ国王とヘンリー王子に近い情報筋は、会談の内容について口を閉ざしており、双方の代理人は、2人がクラレンス・ハウスで「プライベートティー」を共にしたことを認めたが、それ以上のコメントは拒否している。それでも19か月ぶりの対面は親子の和解へ向け、これまで以上にない大きな一歩となりそうだ。