ソフトバンクは5日の楽天戦(みずほペイペイ)に11―0で大勝し、4連勝を飾った。2位・日本ハムが敗れたことで、シーズン122試合目にしてついにマジック「18」が点灯した。

 マジック点灯にふさわしく、景気のよい勝ち方だった。打線は初回から牧原大に3ランが飛び出すなど、4回まで毎イニング得点。先発全員安打を含む今季最多の18安打を放ち、11得点を奪った。試合後、小久保監督は「1、2回で勝負があった」と試合を振り返った。

 そんな中、試合前にはチームを支える今宮健太内野手(34)が左ふくらはぎ痛で登録抹消。シーズン最終盤の戦い方を知るベテランの離脱にチーム内からは「優勝を争う時期に経験者がいなくなるのは(痛い)。何よりチームの柱としてやってきた選手。チームに与える雰囲気は心強いものがあるし、いるといないでは違う」とその存在の重要性を語る声が漏れた。

 それでも試合前、小久保監督は〝達観〟していた。「不注意(が原因)じゃないから。それを言ってもしょうがない。今年はもう慣れました」。今季は春先から故障者が続出したホークス。「理想と現実」の間で決断を下してきた指揮官の姿勢が表れた。

 チームにとってはもちろん痛手。それでも必要以上に暗くなる様子はない。あるチーム関係者は「(今宮は)チームにとって一番必要なタイミングで(一軍に)帰ってきてピリッとした緊張感をもたらしてくれた。今回の離脱で(他の選手の中には今宮のためにも)いい順位で終わらなきゃいけないと逆にポジティブな感情もあるのでは」と推察した。

 この日、遊撃手としてスタメン出場した野村はマルチ安打の活躍。若手にとっては再度のチャンスとなる。この難局をVロードへの発奮材料としたいところだ。