何があっても、この男の心は一切ブレない。ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が泰然自若の精神で9月戦線に臨む。

 モイネロは2日のオリックス戦(みずほペイペイ)に先発。残り25試合となったペナントレースで、同カードは優勝争いの行方を左右する。オリックスとは今後11試合を控え、2位・日本ハムとの直接対決とともに警戒すべき相手だ。

 これまで3週連続で日曜に登板してきたが、今回は中8日を空けて火曜にスライド。翌週9日の日本ハム戦(エスコン)を見据えた調整でもある。

 チームはもっか連敗中。それでも表情を崩さず「毎日楽しく、野球を100%しっかりやっていく。勝ち負けは絶対ついてしまうけど、全員が100%の力を出せば結果は出ると信じて頑張りたい」と語った。

 ここまで10勝2敗、防御率1・07。両リーグトップの数字を残し、29イニング連続無失点と圧倒的な安定感を誇る。それでも記録に頓着しない。「防御率は正直あまり気にしていない。数字も見ていないし、記録も知らない。なるべく点を取られないように投げる意識でやっていて、特に意識していない」と淡々と話した。

 シーズンの行方についても姿勢は変わらない。「最後まで優勝の行方は分からないと思う。でも、分からないからこそ集中できるし、自分もここで負けられない、投げなければいけないというメンタルになると思うので、ポジティブに捉えている」と冷静に分析する。

 8月24日の日本ハム戦(エスコン)では伊藤との投げ合いで8回無失点。今季5度目の直接対決でも役割を果たし、9日の再戦でも両者の顔合わせが濃厚だ。シーズン最後の大一番に向け、存在感はますます大きい。

 それでも視線はあくまで目の前の相手に向けられている。オリックス打線について「まずは一人ひとりアウトを積み重ねていって、自分なりの戦術を持って投げたい」と意気込む。数字にも流れにも左右されない不動の心で、勝負の9月を切り開く。