ソフトバンク・柳田悠岐外野手(36)が29日に約4か月半ぶりに実戦復帰した。ウエスタン・広島戦(タマスタ筑後)に「1番・DH」で出場。見逃し三振、遊ゴロ、中飛という内容で3打数無安打だった。4月11日のロッテ戦(ZOZOマリン)で自打球を右すね付近に受けて負傷。「右脛骨骨挫傷」と診断され、長く苦しいリハビリを経てフィールドに戻ってきた。

 出番を終えると、柳田は第一声で「打てなかったんで、悔しいです…。ここまで治すことができて、サポートをしてくださった皆さんがいるので、そういう方々に感謝したいです」と、再起を後押ししてくれた関係者に丁寧に謝意を伝えた。

 二軍戦ナイターに2509人のファンが詰めかけ、柳田の復帰戦を見守った。温かい声援を背中に受け、こん身のフルスイングで帰還を報告。観衆の中でプレーできる喜びをかみ締めた。

 いま一度、野球から離れるつらさと怖さを思い知った4か月半だったに違いない。この日、柳田の右足には負傷前に使っていたレガースよりも10センチほど長くなった新レガースが装着されていた。「こればっかりは、泣きどころなんでね」。可能な限り、防げるケガは防ぐ。そんな思いで自ら発注。他に類を見ない長いレガースには、柳田の〝野球を失いたくない〟という思いが詰まっている。

 4月から精神的支柱を欠いたチームは今、シ烈な優勝争いの真っただ中だ。激闘中のチームや仲間に思いをはせ「まずは自分の状態を上げられるように頑張っていきたい。残り試合数も少ないので、試合に出られるかどうかは分からないけど、少しでも力になれるように頑張りたい」と語った柳田。野球への渇望感が、戻るべき場所への復帰を後押しするはずだ。