DDT31日の後楽園大会で平田一喜(37)が、最後の最後においしいところをかっさらった。
DDTは30、31日の2日間にわたる夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2025」を開催した。その両日ともにメインではKO―D無差別級王座戦が行われ、ひがしんアリーナで行われた30日の「DAY1」では樋口和貞が秋山準を下しV2に成功。続く31日の「DAY2」では樋口と上野勇希が激闘を繰り広げた。
試合は20分を超える戦いとなり、ダブルダウンでカウントが数えられるなど「削りあい」と呼ぶにふさわしい攻防となる。そんな激闘の最後は上野がWRで叩きつけて3カウントを奪った。
死闘を終え、立ち上がるのもやっとの上野は「樋口さんにデビュー戦の相手をしていただいてから早9年。樋口さん、これから何百年、何万年と一緒にやりましょう」と話して勝利者賞を受け取り、写真撮影に入る。すると、そこに現れたのが「いつでもどこでも挑戦権」を持つ平田だ。
おずおずとリングに上がった平田は「あー…。違うんすよ。これ、長く持ちすぎているせいでファンの期待が膨らみすぎてるんですよ。それでもう、いっそのこと燃やしちゃおうかとも思ったんですが、ちょっとそれもしのびねえかなと思って。どうせならここで成仏させるのがコイツのためかなって。てことで…」と権利行使を宣言。上野にとって非情の、平田にとって千載一遇のゴングが鳴らされた。
試合は早期決着を狙う上野からラリアートを放ちフォールされるが平田はカウント2で返す。だが続いて逆エビ、ダイビングボディーアタックと続けられ大の字になった。平田はなんとかカウント2で返すが地力で起き上がる様子を見せない。そこで上野から強引に起こされそうになったところで下から首固めでクルリと丸め込みしてやったりの3カウントを奪った。
会場を歓声の渦に巻き込んだ平田は「えー!? いやいやいや、そんなつもりじゃ…。やっちまった…」と戸惑うそぶりを見せつつも「やったー。KO―D無差別級のベルト、とったぞ!」と歓喜だ。そして「正直、荷が重い…。今後のことを考えるとメッチャつらい。だけどね、多分、本当に今だけは、なんかうれしい」と笑顔を見せる。
興奮冷めやらぬ様子で「たった15年だけど楽しいこともいっぱいあったし、それ以上につらいこともいっぱいあったし、うまくいかないこともいっぱいあったし、しんどい思いもしたけど、こんな俺でもどんな形であれ踏ん張って頑張ったら団体の頂点に立っちゃうもんですね」と感慨深げ。だが突如声を荒げると「油断すんなよ、お前ら。俺はこのベルトを取っても1ミリも強くならないし、嫌なことからもちゃんと逃げるし!」と相変わらずの言葉を口にするのだった。
まさかの王者誕生となったKO―D戦線は一気に波乱となりそうだ。












