新日本プロレスのIWGPタッグ王者・タイチ(45)が、タッグ戦線からの団体活性化を予告した。石井智宏(49)と同王座を保持するタイチは、9月28日神戸大会でYuto―Ice(28)、OSKAR(27)の「ノックアウトブラザーズ(K.O.B)」とのV1戦に臨む。海外武者修行から凱旋したばかりの若き挑戦者組を迎え撃つベテラン王者の青写真は――。

 タイチはG1クライマックス優勝決定戦が行われた17日有明大会でK.O.Bに襲撃され、遺恨が勃発。「若い世代が挑戦させろと威勢のいいやり方で来てくれたのはムカつく半面、ある意味でうれしかったなと。そう来なくっちゃという気持ち良さはあったね」と振り返りつつ、挑戦を歓迎した。

 K.O.Bは2024年1月から約1年7か月間の海外武者修行で大きな変貌を遂げ、リングネームも改名した。タイチは「見た目はいい感じになってたけど、あとは中身。どれだけ海外で実績残して、どれだけの試合をしてきたのか、情報がないんで。この時代に情報がないということは何も残せていないのか、活躍してないのか…。見た目と威勢だけじゃないよな? ガッカリさせんなよって」と挑発する。

 2年ぶりの出場となったG1では3勝止まりでブロック最下位に沈んだものの、上村優也、辻陽太から勝利を収めるなど「新世代キラー」の異名も取った。今度はIWGPタッグ王座を使って、新世代の壁となるつもりだ。「(海野)翔太&優也ともやっても面白いだろうし。若い連中はどんどん挑戦してきて、俺たちの戦いを吸収してもらって。それをはね返すことで俺たちも生き残る、アイツらも上がっていく、新日本プロレス全体のレベルが上がっていく。そんなタッグチャンピオンでいたいなと」。その意味でK.O.Bは格好の挑戦者と言えるだけに「与えてあげますよ、挫折感を。勢いと若さだけじゃ取れないんだってことを教えてあげれば、アイツらも悔しい思いをしてまた強くなっていくだろうから」と闘志を燃やした。

 上半期は同年代の後藤洋央紀が団体最高峰のIWGP世界ヘビー級王者として「後藤革命」で団体を活性化させた。タイチは「この世代全員に、いい刺激になったんじゃないの? それのタッグバージョンというか、後半は俺とトモさん(石井)で、タッグの戦い方というものを若い世代に教えたいしね。(来年1月4日)東京ドームまでチャンピオンでいてベストタッグも狙いたいし」と豪語。IWGPタッグを巡る世代闘争が幕を開ける。