新日本プロレス「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」の成田蓮(27)が、IWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.(38)とG1クライマックス覇者KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=30)を同時に〝偽物扱い〟だ。9月28日神戸大会でザックへの挑戦、勝利した場合は10月13日両国大会で竹下との防衛戦が決定したが…。成田は手前勝手な解釈から、新たな青写真を明かした。

 G1公式戦でザックから勝利を収めている成田は、神戸決戦での最高峰王座挑戦が決定した。本紙の取材に「俺以外にいないだろ。そもそもなんでこっち差し置いて、防衛戦やってんだって。地元で思い出作るためだか、防衛回数を増やすためだか知らねえけど、老いぼれ相手にタイトルマッチやってる王者からベルトはく奪してやるよ」。米AEWとの合同興行(24日、英ロンドン)でナイジェル・マッギネスとのV1戦を行ったザックにいきなりケチをつけた。

 神戸決戦の勝者は両国大会でG1覇者・竹下の挑戦を受けることも決定しているが、成田のイチャモンは止まらない。「これもこれで〝真のG1覇者〟を差し置いて、何が両国で竹下だよ。アイツはIWGP王者の介入に助けられて勝てたようなもんだろ。ザックもG1の決勝を何だと思ってるんだ」と、竹下とEVILによって行われた優勝決定戦(17日、有明)への不服をあらわにした。

 事実関係を整理しておくと、同戦ではまずEVILのセコンドについたH.O.Tのメンバー7人が試合に介入。退場を命じられた後に今度は成田が介入するもザックによって排除され、最終的に竹下がEVILを破って初優勝を飾っていた。

 ところが成田の言い分はザックの介入が試合をぶち壊し、EVILの不利に働いたというもの。「あの行動でザックがEVILの挑戦を受ける勇気もない、卑怯な王者だってことが証明されただろ。自分が勝てると思った竹下を優勝させるためだけにG1の権威を失墜させるなんて…新日本のレスラーとして許せねえだろう」と、自身たちの介入を完全に棚に上げて憤った。

 つまり成田にとって〝真のG1覇者〟とはEVILであり、竹下にはIWGP世界王座の挑戦権はないことになる。「結局、EVILの挑戦を受ける勇気がある王者は俺しかいないってことだな。〝真の王者〟と〝真の覇者〟が戦わないと、新日本プロレスの名が泣くだろうが」と両国決戦のカード変更を要求した。

 王者と覇者をまとめて偽物と断罪し、身勝手なことにH.O.T同士の頂上決戦をブチ上げた成田。下半期のIWGP世界王座戦線が、何やら風雲急を告げてきた。