パ首位のソフトバンクは23日の同2位の日本ハム戦(エスコン)に3―8の完敗を喫した。後半戦初となる連敗で、実に11カードぶりの負け越し。ライバルとのゲーム差は1・5に縮まった。

 マジック点灯阻止に燃える新庄監督率いる日本ハムの執念は、この日もすさまじかった。重要な先取点を献上したのは2回。先発・有原航平投手(33)が相手主砲・レイエスに26号先制弾を許すと、そこから3連打を浴びるなど相手の勢いを止められなかった。結局、この回4失点。序盤の大量失点が暗い影を落としたことは言うまでもなかった。

 ただ、最も悔やまれたのは4回に献上した5点目だった。打線が直前に牧原大成内野手(32)の3号2ランで反撃。潮目が変わりかけた矢先に、奪われた追加点が痛かった。降板後、有原本人も「2点を返してもらった後すぐに失点してしまったことで、完全に相手に流れを渡してしまった」と猛省。悔やんでも悔やみきれない失点シーンだった。試合後、小久保監督も「一番痛かったのは、牧原のホームランの後の1点がもったいなかった。4―2なら面白いかと思っていたけど、3ボールから清宮(幸)に打たれた。今日の展開的には、あそこが一番痛かった」と勝負のポイントを振り返った。

 カード初戦を取った相手の勢いを止めることができず、痛恨の2連敗。1か月半、連敗のなかったホークスだけに重たい事実だ。悪い流れを断ち切れなければ、日本ハムの逆襲ムードをさらに醸成してしまう。食い止めるために何が必要なのか。

 この日、猛打賞をマークしてチーム全打点を叩き出した牧原大は「必死でやるだけ。若い選手に言ってどうこうするんじゃなくて(中村)晃さんを筆頭に、今宮さん、僕らで一生懸命プレーする。その必死さが伝わってくれたらいい」。

 今こそ経験豊富な主力、ベテランがけん引する時。「上の人が一塁まで全力疾走すれば、若い人は抜けない。気の緩んだプレーは絶対に許されない。僕らが一つひとつ必死でやっていくしかない」。ホークス伝統の凡事徹底を強調した。

 カード第3戦も互いに勝つための知恵と死力を尽くしたゲームになるはずだ。連覇を狙う王者が、必死に1勝をつかみにいく。