第107回全国高校野球選手権大会の決勝戦(23日)で初の夏全国制覇に挑む沖縄尚学が22日、大阪府豊中市内の球場で調整を行い汗を流した。

 準決勝の山梨学院戦では終盤に逆転したものの、比嘉監督が「らしくなかった」と振り返ったように、4失策と守備が乱れた。決勝で激突する日大三(西東京)は強力打線が売りのチーム。こちらはこれまで作りあげてきた「守り勝つ野球」をもう一度見直して挑む姿勢だ。投げてはエース・末吉(2年)に加えて、新垣有(2年)が準々決勝、準決勝とチームを勝利に導く好投を見せた。指揮官は「守りが崩れることだけは避けたい」と語り、この日もチームは選手がトス打撃で放った打球を捕球して実戦的な守備練習を行った。

 監督自身、1999年にはエースとして、2008年には26歳という若さで監督として、春のセンバツで優勝を経験するなど決勝戦の舞台を知る存在だ。朝のミーティングではナインに「決勝戦かもしれないけど決勝だと思わず戦うこと」と声をかけたという。

 夏は初めてとなる決勝の舞台。県勢としても2010年の興南以来、15年ぶりとなる全国制覇が期待される。「沖縄県から野球を発展させていく」とこだわりを持つ指揮官の下で、深紅の大優勝旗を県民へと届けたい。