第107回全国高校野球選手権大会の4日目第1試合が8日に甲子園球場で行われ、花巻東(岩手)がセンバツ準優勝の強豪・智弁和歌山に4―1で逆転勝ち。2年ぶりの初戦突破を果たした。
投げては伝統の背番号17を背負う先発・萬谷(2年)が、9回1失点で完投。打線は1点を先制された直後の初回の攻撃で2点を挙げ、5回は3番・新田(3年)、6回には高橋蓮(3年)の適時打で得点を重ねた。
花巻東の持ち味の一つは鍛え抜かれた強じんな肉体から放たれる鋭い打球。6回に左中間への適時打を放った高橋蓮は178センチ、90キロ、4番の古城(2年)は180センチ、94キロと威圧感を漂わせる。高校生離れした体格は、あの大物OBたちの影響を受けた産物だった。
ナインの一人は「ウエートルームの壁に、プロ野球選手のトレーニング姿を収めた写真を10枚以上は貼っています。(菊池)雄星さんがスクワットする姿、大谷(翔平)さんが開脚して柔軟する姿とか」と証言。ベンチプレスやスクワットをする時に、目標とする肉体や正しいトレーニング方法の「お手本」を見ることで、筋肉を奮い立たせているというのだ。
そんなアイデアを考案したのは、100キロのベンチプレスを10回連続で持ち上げるほどの〝筋トレマニア〟佐々木洋監督(50)。選手は「監督がイメージしやすいように貼ってました」としながら「結構やる気が出ます。腕の太さが(大谷と)全然違うじゃん!って」と大先輩たちの筋肉に憧れることをやめて、黙々と体を動かすのだという。
もちろん効果は絶大だ。先発マスクをかぶった高橋蓮はベンチプレス110キロを上げる怪力で、エース右腕・金野(3年)も85キロを持ち上げるなど〝マッスル集団化〟。金野は「入学当初はみんな小さかったんですけど、どんどん鍛えられていますし。それがパワーにもつながっていると思います」と自信をみなぎらせた。
圧倒的なパワーで難敵をなぎ倒した花巻東ナイン。聖地で分厚い肉体と筋力を存分に躍動させ、悲願の初優勝を目指す。












