巨人・丸佳浩外野手(36)が19日のヤクルト戦(東京ドーム)で、プロ野球史上72人目(77度目)となるサイクル安打を達成。チームも15―2で快勝した。偉業を成し遂げ、普段はなかなか感情を出さないポーカーフェース男も喜びを爆発。ただ、そんな「鉄仮面」がグラウンド外で素の表情を見せた瞬間が過去に一度だけあった。
ベテランの丸がプロ18年目で大記録を打ち立てた。まずは初回に相手先発ランバートから先制の5号2ランを放つと、3回に右前打、5回には二塁打を記録した。サイクル安打まで残すところ三塁打のみとすると、13―1の大差がついた7回の5打席目では長谷川の投じた2球目をうまくはじき返し、打球は右中間奥深くへ。相手守備が送球の体勢を整える中、丸は迷わず二塁も蹴って三塁へヘッドスライディングで飛び込むと、余裕の「セーフ」判定。三塁打となり、サイクル安打を達成した。
丸は三塁上に横たわったまま体をバタつかせ、喜びを爆発させた。NPBとしては2021年9月18日の巨人―ヤクルト戦(東京ドーム)でヤクルト・塩見が達成して以来4年ぶり。巨人としては08年9月3日の広島戦(京セラ)で小笠原道大氏が達成して以来17年ぶりとなる快挙達成に、両チームのファンから拍手が送られた。
丸は「この歳になると三塁打はなかなか難しい。半分諦めてたんですけど、まさか達成できるとは」と驚きも交えながら喜びのコメント。阿部監督も「みんな打って、サイクルも素晴らしかったしね」と称賛した。
塁上で見せた子供のような喜び方とは裏腹に、普段の丸は冷静沈着で、クールな立ち振る舞いが目立つ。そんな「鉄仮面」の男が、グラウンド外の公の場で尋常ではない〝はしゃぎっぷり〟を見せたことが、実は過去に一度だけある。
それは4年前のオフのこと。丸が大好きなホラーゲーム配信者・べるくら氏、フォークデュオのHONEBONEらと、人気ホラーゲーム「Dead by Daylight」をプレーする企画に参加した際の出来事だ。
憧れの人物たちを目の前にした丸は「本当に手汗がやばくて。ロジン欲しいです。普段はこんなことなかなかないですよ!」と白い歯も見せながら大興奮。さらには「(担当記者は)いつもの僕を見ているから分かると思うんですけど、僕のキャラクター的に普段はこんな姿見せませんからね」とイベントを見学していた記者を〝けん制〟しながら、初めてゲームを買い与えられた子供さながらに笑顔をはじけさせていた。
あれから約4年の月日がたち、今度はグラウンド上で屈託のない笑顔を見せた丸。逆転優勝に向けて依然として厳しい状況は続くが、衰え知らずのベテランがチームをけん引していく。














