巨人が6日のヤクルト戦(東京ドーム)に2―0で勝利し、3連勝。プロ初先発の森田駿哉投手(28)が6回2安打無失点と堂々の投球を披露して初勝利を挙げた。

 文句なしの好投だった。序盤から強気な投球でヤクルト打線を圧倒した。味方の失策もあり、初回二死二塁とピンチが訪れると対するは4番・村上。それでも冷静さを失わず初球から3球続けて内角を攻めると、最後は外角低めのスライダーで空振り三振を奪った。

 その後も3回まで無安打投球。6回92球を投げ、プロ2年目で記念すべき白星をたぐり寄せた。

 阿部監督は「素晴らしい投球でした。こうやってチャンスをつかんでくれたので、次も行ってもらおうかなと思います」と次回登板を確約。森田は「まだスタートにすぎないと思いますし、ここから大事な試合が続く。次はもっといい投球ができるようにしっかりと練習したい」と喜びもそこそこに、次戦へと照準を定めた。

 2023年のドラフトで2位指名を受け、巨人入り。27歳でプロの門をたたいたオールドルーキーは、入団時から新人離れした「鉄仮面」を披露していた。チーム関係者の一人は、施設見学に訪れた森田の当時を振り返り「1人だけ明らかに〝顔〟がいいな、と思ったね。普通は緊張気味になるものだけど、それが顔に全く出ない。あの時の表情は今でも覚えている」と回顧。この日の投球に関しても「味方の失策があっても全然動じない。内心焦る気持ちもあるのかもしれないけど、それを相手に分からせないポーカーフェースは武器だし、今の選手にはあまりいないタイプ」と評した。

 森田本人は自身を「緊張しい」と評しながらも「(緊張が)解けることはあまりなかったですが、意外と打席で(バットが)ボールに当たったので『ちょっと大丈夫かな』て、何とか思いました」と続けた。

 先発陣が立て続けに戦線離脱する中、輝きを放った左腕。Gの救世主として、残りのシーズンもチームをけん引することはできるか。