巨人が5日のヤクルト戦(東京ドーム)に5―2で勝利。トレイ・キャベッジ外野手(28)が2本塁打を含む4打数3安打4打点の大暴れで勝利の立役者となった。

「キャベッジ劇場」が開演した。序盤に走塁ミスを犯しチャンスをふいにしたキャベッジだったが、0―2の4回にまずは「汚名返上」の12号ソロを放って点差を縮めると、2―2の8回二死一、二塁で回ってきた4打席目では、ヤクルトの2番手・荘司から特大の13号3ランを左中間スタンドにたたき込み、勝ち越しに成功した。

 これが決勝打となったキャベッジは「打った瞬間に手応えもバッチリでした。なんとか自分のミスを取り返そうという気持ちでいました」と笑顔。阿部監督も「2本打ったから素晴らしいんだけど…面白いなと思って(笑い)」とたたえながら、助っ人のお騒がせぶりに思わず笑みをこぼした。

8回、確信歩きの決勝3ランを放った巨人・キャベッジ
8回、確信歩きの決勝3ランを放った巨人・キャベッジ

 これで5試合連続安打&3試合連続マルチ安打と絶好調のキャベッジ。好調を支える大きな要因があるという。

 ひとつは「日光浴」。3カード前の広島戦(マツダ)では、試合前練習のさらに前の時間帯にグラウンドに姿を現すと、40度近くにまで昇った炎天下で〝ひなたぼっこ〟を敢行。なかなか見慣れない光景ではあるが、チーム関係者は「日光浴することでリラックス効果があることはもちろん、陽を浴びることで体内にビタミンDが生成されるので、彼はそれを重要視している」とそのワケを説明した。

 異国の地でサポートを続ける通訳の存在も大きい。通訳から私生活の手助けまで行う前田悠也通訳はキャベッジからの信頼も絶大で、ひなたぼっこにも同席。「自分もたまたま時間が空いていたので、一緒に時間を過ごしました」(前田通訳)とさらりと明かすが、酷暑の中にじっととどまり続けることは決して容易ではない。それでも「通訳の仕事は彼らと一心同体になることが大事なんです。常にベストな相手でいられるように心がけています」(同)とのポリシーで日々、献身的に支えている。

 来日1年目から試行錯誤を繰り返しながら、活躍を続けるキャベッジ。独自のこだわりと「相棒」のサポートを受けて、残りシーズンも快音を響かせていく。