新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」は、いよいよ終盤戦に突入する。今年のG1はA、B各ブロックの上位3選手が決勝トーナメント(14日、後楽園で開幕)に進出し、準決勝(16日、有明アリーナ)、決勝(17日、同)を目指す戦いが続く。残る公式戦はAブロックが2試合、Bブロックが3試合。果たして今年の〝夏男〟は――。

【Aブロック】現在の状況は上村優也、ボルチン・オレッグ、辻陽太、大岩陵平、EVILの5人が勝ち点8で並び、棚橋弘至、タイチ、カラム・ニューマン、デビッド・フィンレー、SANADAの5人が勝ち点6で追う空前の大混戦となっている。

 立役者はタイチだ。開幕前には出場者決定戦で敗れたものの、後藤洋央紀の負傷欠場によって急きょ開催されたガントレットマッチを制し、2年ぶりの本戦出場が決定。〝敗者復活枠〟ながら上村、フィンレー、辻と、いずれも優勝候補を破る意地を見せ、下克上への期待を集めている。

 来年1月4日東京ドーム大会での引退を控える棚橋も、3日福岡大会の辻戦でG1通算100勝の大記録を達成するなど優勝争いに加わっている。ラストG1で有終の美を飾れるのか注目だ。

 公式戦が残り2試合のため、勝ち点6勢は今後負ければ即脱落。また、複数の選手が勝ち点で並んだ場合は直接対決の結果で優劣が決まる。そんな中で鍵を握りそうなのが「NEW JAPAN CUP」覇者で史上初の春夏連覇を狙うフィンレーだ。前半戦は不振も、ここに来て連勝と復調。7日後楽園大会で辻、10日高崎大会で上村とともに優勝候補との対戦を残しており、突破争いを大きく左右する存在だ。

 また、勝ち点状況とは関係ないが、SANADAが毎回違った〝オシャレコスチューム〟で入場しているのも局地的注目を集めている。

【Bブロック】IWGP GLOBALヘビー級王者のゲイブ・キッドが開幕戦で右ヒザを負傷し、残り全戦欠場。NJPW WORLD認定TV王者のエル・ファンタズモが早々に負け越し決定と、2王者が脱落する予想外の展開となった。

 しかし、Aブロック同様、こちらも大接戦だ。海野翔太、YOSHI―HASHI、ザック・セイバーJr.、グレート―O―カーン、ドリラ・モロニー、成田蓮、KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)と実に7選手が勝ち点8で並走。鷹木信悟が勝ち点6で追っている。ただし、ゲイブ戦の不戦勝も含まれており、試合消化数に差が生じるため、Bブロックは〝敗数〟に注目する必要がある。

 2敗をキープしているのはYOSHI―HASHI、ザック、成田、モロニー、竹下の5選手。前年度覇者にしてIWGP世界ヘビー級王者のザックは安定感のある戦いぶりで、史上5人目の連覇、同じく3人目の最高峰王者としての優勝の達成に期待が集まる。

 後半戦で要注目なのは、そのザックに公式戦で勝利を収めた新世代戦士の海野と成田の2人だろう。海野が8日横浜大会で、成田が13日浜松大会で新日本・DDT・AEW3団体所属の竹下との同世代対決を控えているのも興味深い。

 一歩出遅れた鷹木も巻き返す可能性は十分。Aブロックの辻とともに「無所属」として臨むG1で結果を残したい。