ドジャースの大谷翔平投手(31)は21日(日本時間22日)に本拠地ロサンゼルスでのツインズ戦に「2番・投手兼DH」で出場し、投手ではバクストンに先制打者弾を浴びるも、打者では初回に3試合連続本塁打となる35号逆転2ランを放った。初回に被弾後、本塁打を打ち返したのはメジャー史上初だ。3戦連発の打球方向は中堅、左翼、中堅と好調のバロメーターとされる中堅から左で、2本が飛距離134メートルを超える特大弾。いよいよ量産態勢突入だ。

 その爆発ぶりを受け、地元紙ロサンゼルス・タイムズのディラン・ヘルナンデス記者は22日(同23日)に「『なお脅威』――それでも大谷翔平がドジャースで二刀流を続けるべき理由」と題するコラムで大谷の存在意義を再評価した。

 書き出しは衝撃的だ。「投げた翌日、大谷は(打撃不振の)マイケル・コンフォートに変身する」。登板翌日に打者として出場した4試合で15打数1安打、6三振とサッパリ。こうした数字をもとに「投球が打撃に悪影響を及ぼしているのでは」と指摘する声もあるが、ヘルナンデス記者は「そうした疑念はもはや意味をなさない。大谷は今後も二刀流選手として活躍するだろう」と断じると理由をこう説明した。

「大谷は最近、ほとんど打てていないチームの中で最高の打者だ」

 21日には守護神のタナー・スコットが左前腕の痛みで緊急降板。「故障者が続出している投手陣の中で、最高の投手だ」。初回にバクストンに先頭打者本塁打を浴びたものの、その裏に自ら35号2ランを放って取り返したことを、「二刀流の価値が如実に示された場面だった」と同記者。

 そして「大谷は当時気づいていなかったかもしれないが、このような状況に備えて6シーズンを過ごしてきた。エンゼルス時代、彼は素晴らしい選手だったが、チームはひどい状態だった。今のドジャースもまさにそうだ。チームの悲惨な状況は、かつての彼を立ち止まらせなかったし、今もまた、彼がチームを背負おうとする姿勢を止めることはない」とエンゼルス時代に孤軍奮闘したからこそ、チームを背負う能力が培われたと語る。

「大谷は現在31歳。二刀流に必要な負荷に体が耐えられるのかという問いは当然のようになくならないが、ドジャースがシーズン中盤のスランプにあえぐなかで、大谷は世界最高の選手たる原点である闘志を再び示している。ロバーツ監督は、その精神力にシーズンを託すつもりだ。ほかに賭けられるものがないのだから」と締めくくった。

 大谷は次回登板で4イニングを投げる予定。開幕からの疲労もたまってくるなかで、投打で真価を発揮する。