大勝負でしか得られないモノがある――。バレーボールのネーションズリーグ(VNL)1次リーグ第3週千葉大会最終日(20日、千葉ポートアリーナ)で、日本は2024年パリ五輪銅メダルの米国に3―0で快勝。通算成績を8勝4敗とし、決勝ラウンド(30日開幕、中国)進出を決めた。
18日のブラジル戦をコンディション不良で欠場した主将・石川祐希(ペルージャ)は2試合ぶりに先発出場すると、7得点ながらも攻守で日本をけん引。試合後には「まずは(千葉大会で)3勝するという目標を決めていた。それを達成することができてうれしい」と安堵の表情を見せた。
2028年ロサンゼルス五輪の代表切符を懸けた争いは来季からスタートするが、頼れる主将とロラン・ティリ監督は今季の大会から「表彰台」を強く意識している。石川は「表彰台に上るための戦いをすることが目標であり、その経験をすることがテーマ。表彰台に上るためにどう戦うかの経験値が必要」と分析。メダル争いを多く経験することが、将来の日本にとってプラスになるとの見解だ。
ティリ監督は「特に目的もなく勝ち負けだけを考えていると『勝った時はうれしい』、『負けた時は悲しい』だけで終わってしまう。メダルを目標にして全ての試合に挑んでいけば、負けた時に『なぜ負けた』のかとういう経験を次に持ち越すことができる」と話す。フランス男子を金メダルに導いた21年東京五輪へ向けたプロセスでは、就任初年度から選手たちに「表彰台」を意識させており、白星にこだわる重要性を誰よりも理解している。
金メダルが期待されたパリ五輪は、イタリアに敗れて8強止まりだった日本。ロサンゼルス五輪を見据える上で、石川は「経験値が今以上に必要になる。高い内容の経験値を積んだ方が勝ちにつながると思っている」と本紙に明かしていた。1972年ミュンヘン五輪以来の表彰台へ、どんな大会でも貪欲に勝ちを狙っていく構えだ。













