バレーボール男子のネーションズリーグ(VNL)1次リーグ第3週千葉大会2日目(17日、千葉ポートアリーナ)、世界ランキング5位の日本は同9位のアルゼンチンに対して、2セットを落とした後に怒とうの3セット連取で3―2と大逆転勝ちし、通算成績を7勝3敗とした。攻撃陣をけん引する高橋藍(23=サントリー)と石川祐希(29=ペルージャ)は、ともに2ケタ得点をマーク。プレーはもちろん、コート外でも絶大な影響力を誇っている。
2021年東京五輪銅メダルの難敵に対し、第1、2セットを連取される嫌な展開。会場に重苦しい雰囲気が漂うも、ここから日本が驚異の粘りを見せた。
第3セットは石川、宮浦健人(名古屋)のスパイクなどで奪取。第4セットは一進一退の攻防を繰り広げる中、高橋のサービスエースでセットポイントを握ると、宮浦がライトから決めて追いつく。迎えた運命の第5セットは日本のペースで試合を進め、最後は相手のミスで大激戦に終止符が打たれた。チーム2位の16得点を挙げた高橋は「しんどい試合だったけど、チーム全員で勝ち取った1勝。チーム的にも非常に良くなっているし、この勝ちはみなさんのたくさんの応援のおかげ」と声を弾ませた。
この日の石川は第5セットで出場がなかったものの、チーム3位の13得点を記録。前日に続いて、さすがの存在感を発揮した。
大黒柱としてチームをけん引する高橋と石川は、コート外でもカリスマ性を発揮している。グッズ人気でも2人はケタ違いで、会場周辺には両雄のグッズを買うファンの姿が多く見られた。グッズ担当者は本紙の取材に「石川選手と高橋選手の2人で、全体数の6割ほどを準備している」と証言。グッズを購入する文化が浸透したことで「もちろん試合は見に来るけど、推し選手のグッズを着用した上で試合観戦するという流れができてきた。今までスポーツの物販ではあまりなかったケースで、アーティスト系の物販に近いのでは。コンサート会場の雰囲気に似ている」とスポーツ界では異色の人気ぶりを明かした。
そうした両雄のスター性は、相乗効果も生み出している。同担当者は「興味を持つきっかけの入り口は石川選手や高橋選手だったとしても、代表の試合だけじゃなくて、SVリーグなどの試合を見に行くようになったファンもいると聞いている」と指摘。バレーボールファンの拡大にも、大きな役割を果たしているのだ。
ただ、現在のバレーボールブームはまだ道半ばの段階。チームは28年ロサンゼルス五輪を見据える上で「表彰台の常連入り」を目標に掲げている。そうした状況で、今回の激戦を通じて「自分たちが受け身になってしまう部分はあったので、自分たちから攻めようと切り替えられた」と高橋は収穫を口にする。
ベスト8に終わった24年パリ五輪のリベンジへ、人気、実力の両面でさらなる高みを目指す。












