西武・今井達也投手(27)の投球が熱中症降板した6月27日の日本ハム戦(ベルーナ)以降、変調してしまっている。

 19日のソフトバンク戦(ベルーナ)に0―4と完敗した西武。打線は相手先発・モイネロの前に散発2安打完封負けを喫し、今季10度目の零封負け。交流戦後、上位3チームとの対戦はこれで3勝9敗となり、再び借金1に沈んだ。先発したエース・今井も5回6安打2失点で、3敗目(6勝)を喫した。

 今季は6月17日のDeNA戦(横浜)まで12試合に登板し、11試合で2完投を含むハイクオリティー・スタート(7回以上を2自責点以内)をマークするタフネスぶりだったが、ここ3試合はいずれも4回途中2失点、5回3失点、5回2失点と夏バテ気味で3戦合計の防御率は4・61と精彩を欠いている。

 6月27日の日本ハム戦で「熱中症」による途中降板をしてから体調は芳しくなく、この日も5日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)以来、中13日での登板だったが、やはり本来の姿からは程遠く、期待されていたモイネロとの投手戦の展開には持ち込めなかった。

 変調の始まりは、やはりあの悪夢の熱中症降板から。3回二死一、二塁で突如、マウンド後方に座り込み緊急降板した今井に対し、敵将・新庄監督は「今井くんは今後、今日の出来事がマウンドでのトラウマにならなかったらいいですね。急に(体調不良が)来るのは怖いと思うから」と気遣いを見せた懸念が、その通りになっているのかもしれない。

 チーム関係者は「去年もロッテの小島(和哉)くんがそうだったが、この時期、ベルーナドームで体調不良を訴える投手の症状は同じ。高温多湿の湿度の高さから、マウンドでうまく呼吸ができなくなってしまう。それを一度経験してしまうと、どうしても恐怖心が拭えないのではないか」と新庄監督が懸念していた〝トラウマ〟を解説した。

 エース・今井の復調なくして西武の上位浮上はない。酷暑本番を前にして西武関係者に大きな難題が再び降り掛かかろうとしている。