巨人は15日のヤクルト戦(静岡)が試合前に雨天中止。阿部監督はこの日先発予定だった西舘勇陽投手(23)を、次戦となる17日の同戦(神宮)にスライド登板させることを明言した。

 スケジュールが急きょ変更となった右腕は、すぐさまブルペンで調整し「スライドしたのを言い訳にしないので。ちゃんと試合をつくること。そこだけですね」と気合を入れ直した。

 プロ2年目を迎えた2023年のドラフト1位右腕は開幕を二軍で迎え、4月中旬に今季初昇格した際はリリーフとして起用された。開幕前は先発候補の一人だったが、オープン戦で初登板した2月23日の広島戦(那覇)で2回から3イニングを投げて6安打5失点と炎上。その後も状態がなかなか上がらず、ライバル球団の関係者からは「先発は厳しいと思う。どちらかというと中継ぎの方が適している」と厳しい評価を受けていた。

 だが、4月下旬に登録を抹消され、6月の交流戦期間中から先発として一軍復帰。ここまで5試合に先発し、2勝2敗、防御率3・94ながら3度のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)と他球団の〝下馬評〟を覆す一定の進化を見せている。

一定の進化を見せている巨人・西舘勇陽
一定の進化を見せている巨人・西舘勇陽

 その要因は、西舘の足元にあるようだ。プレートの一塁寄りに立つことでマウンドからの視野を変え、体の軸も安定させることにつながったという。内海哲也投手コーチ(43)は「右打者のインコースも広く見えるから、真っすぐもそのコースに投げ切れるようになったし、変化球の切れも良くなった」と太鼓判を押した。

 昨季は27試合に救援登板し、先発は1試合。エース・戸郷が再調整で一軍不在の中、西舘は定位置をつかめるか。