わずか2センチの差で1億4800万円を逃した。米球宴前日の14日(日本時間15日)、米ジョージア州アトランタのトゥルーイスト・パークで恒例のホームランダービーが行われた。

 出場者8人が予選に臨み4位のカル・ローリー(マリナーズ)とブレント・ルーカー(アスレチックス)が17本塁打で並んだ。

 規定で本数が同数だった場合、最長飛距離で決着するがこれも球場表示では「470フィート」(約143メートル)でまったく同じだった。

 だがホークアイを使い最先端の飛距離計測能力を持つMLBは小数点以下の数字も把握。これによりローリーが470・61フィート、ルーカーが470・53フィートと0・08フィート(約2センチ)差でローリーが勝ち上がった。勢いがついたローリーが両リーグトップ38本塁打の実力を発揮。準決勝、決勝を勝ち抜きスイッチヒッターの捕手初となる王者となった。

 米スポーツ誌「スポーツイラストレーテッド」によればルーカーは「小数点まで表示されているなら、ダービー中に表示すべきで、全員が終わるまで待ってからその情報を出すのは役に立たないと思う」と不満を漏らした。

 そのうえで「仕方がない。ルールはルールだ」とルーカーは自分に言い聞かせ、100万ドル(約1億4800万円)を手にしたローリーをうらめしそうに眺めた。