ひと悶着ありそうだ。15日(日本時間16日)にアトランタで行われるMLBオールスターゲームを巡って、ナ・リーグ東地区首位フィリーズの面々が怒りをあらわにしている。

 発端はブルワーズの怪物新人ジェイコブ・ミシオロウスキー投手(22)の〝異例選出〟。メジャー登板がわずか5試合という実績ながら、オールスター出場が決定。パイレーツのポール・スケネス投手(30)が記録した「11試合で球宴選出」という最速記録を塗り替えた。

 これに黙っていなかったのが、フィリーズ勢だった。前半戦で7勝、防御率1点台と絶好調の先発レンジャー・スアレス投手(29)、さらに7勝2敗、防御率2.59のクリストファー・サンチェス投手(28)と、確かな成績を残した主力投手が選ばれなかったことに不満が噴出。しかも補充選手にはパドレスのリリーフ右腕エイドリアン・モレホン投手(26)が起用された。

 米全国紙「USAトゥデイ」によると、13日現在(同14日)で今季30本塁打を誇るカイル・シュワーバー外野手(32)が「残念だよ。自分じゃなくてもいい。仲間の誰かが選ばれるべきだった」と本音を吐露。MLB史上最多タイとなる3度のサイクル安打をマークしたトレイ・ターナー内野手(32)も「オールスターゲームが成績じゃなくて、SNSとチケットの単なる人気投票になった」と吐き捨てているという。

 極め付きは外野手ニック・カステラノス外野手(33)の強烈な皮肉。「これはもう野球じゃない。(エンタメ野球チームの)〝サバンナ・バナナズ〟だよ」と斬って捨てた。

 華やかな祭典の裏で、実力派たちの不満がくすぶっている。名誉ある選出のはずが、その選考方法や課程に批判が向けられていることで今後波紋を広げていきそうな気配だ。