阪神は12日のヤクルト戦(甲子園)に5―2で快勝。大型連勝が止まった直後の一戦を、投打が噛み合った試合展開で制し、セ首位を独走するチームの強さを周囲に印象付けた。
4万人超の虎党が勝利の喜びに沸いた試合後の聖地・甲子園。だが、球場裏で勝利監督インタビューに臨んだ藤川球児監督は、終始冷静にかぶとの緒を締め直した。
指揮官が問題視したのは4回の攻撃で発生した一幕だ。虎打線はここで4安打を集中して3点を挙げ、一気に3―2とスコアを引っ繰り返すとなおも一死二、三塁。さらなる追加点のチャンスで「8番・左翼」としてスタメンに名を連ねていたプロ4年目の豊田寛外野手(28)が打席に入る。
だが、豊田の放った当たりは前進守備を敷いた遊撃真正面へのボテボテのゴロ。すぐさま白球は本塁へ送球され、三走・大山は三本間で挟まれタッチアウト。このランダウンプレーの間に、打者走者の豊田は一塁を駆け抜け一気に二塁を狙ったが、タイミング的にも無謀すぎる走塁だったため、二塁上でタッチアウト。変則的な形の併殺が成立してしまい、3アウトチェンジで貴重な得点機は消滅した。
豊田の次打者は投手の9番デュプランティエ。仮に二死一、三塁で凡退しても5回の攻撃は1番・近本から始まる好打順からリスタートできる。「ボーンヘッド」的な走塁ミスを犯してしまった豊田は、直後の5回の守備から島田との交代がアナウンスされた。
藤川監督は「(一連のミスは)チームとして私は受け入れなければならない。全体に対するメッセージになるし、豊田はこの壁を突破しなければならないし、過去に何人もタイガースではこういうことがあったのは分かっている。また立ち上がってはね返すことが本当のプロになる」と語り、一連の交代劇が〝懲罰〟的な措置であったことを示唆。
日頃から「凡事徹底」の重要性をナインに説き続けている指揮官だけに、投打で好調を持続するチームを厳しく引き締めた。











