新日本プロレス4日の東京武道館大会で、棚橋弘至(48)がIWGP GLOBALヘビー級王者のゲイブ・キッド(28)に敗れ、王座奪取はならなかった。

 王者からの指名により2024年5月福岡大会以来約1年ぶりにGLOBAL王座に挑戦した棚橋は、ドラゴンスクリュー、ツイスト&シャウトと得意技を駆使してゲイブを攻め立てる。さらには久しぶりに場外へのハイフライアタックを解禁するなど、来年1月4日東京ドーム大会での引退まで残り半年となったプロレス人生での同王座初戴冠へ執念をのぞかせた。

 掟破りのハイフライフローも回避し、テキサスクローバーホールドで捕獲。スリングブレイドからダルマ式ジャーマンを決め、必殺のハイフライフローを投下した。しかし、これをカウント2で返されると、2発目は間一髪で避けられてしまう。ローリングラリアート、パイルドライバーで反撃にさらされた。

 ならばと張り手の打ち合いで再び攻勢に出た棚橋は、ドラゴンスープレックス、スリングブレイドでゲイブを追い詰める。ところがハイフライアタックに、カウンターのナックルパートを合わせられてダウン。そのまま一気にレッグトラップパイルドライバーを食らって逆転負けを喫した。

苦しげな表情で引き上げる棚橋弘至(中)
苦しげな表情で引き上げる棚橋弘至(中)

 試合後のリング上ではゲイブからリスペクトを表明され「棚橋さん、社長人生ガンバッテな。棚橋さん、愛してま~す!」とマイクでエールを送られた。

 バックステージに倒れこんだ棚橋は「自分の引退という時間軸、早いと思ったけど、それ以上に周りの若い選手の成長が、頼もしくもあり、悔しくもあり、悲しくもあり…。何だろう、この感情は」と時折声を詰まらせながらも「なぜ負けて悔しいのか…。まだ俺のプロレスラーとしての炎は消えてないってことだから。最後の最後、最後のその日になるまで、残り1秒になるまで頑張ります」と、再起を誓っていた。