ドジャースが7月31日(日本時間8月1日)のトレードデッドラインを前に、水面下で大勝負に打って出ようとしている。

 スペインの有力メディア「マルカ」英語版が伝えたところによると、ドジャースの新たなターゲットとしてロイヤルズのベテラン右腕セス・ルーゴ投手(35)が浮上。ここまで今季15試合に先発し、防御率2・74、WHIP1・08という安定感抜群の成績をマークしており、6月28日(日本時間29日)の本拠地ドジャース戦では大谷翔平投手(30)を3打数無安打2三振に封じるなどベテランの力をアピール。「大谷斬り」でドジャース首脳陣の心をわしづかみにした。

 ルーゴは2024年のサイ・ヤング賞投票2位、MVPでもトップ15入りしており、今季も衰えを感じさせない投球を披露。現在ドジャースが抱える投手陣の故障や不安定さを考えれば、のどから手が出るほど欲しい「補強ピース」であることは間違いない。

 2022年オフにパドレスからFAとなり、ロイヤルズと3年4500万ドルで契約。2年目の今季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利が付帯条項として加えられていることから、今オフにもFAとなる可能性がある。2日(同3日)現在でロイヤルズはア・リーグ中地区で借金7、首位のタイガースとの差は17ゲームに広がり、ワイルドカード進出も絶望的。それだけに夏のトレード期限を前に放出に踏み切ることは十分に考えられる。

 だが、問題は交換条件だ。ロイヤルズ側は、ド軍のトッププロスペクトであるエドゥアルド・キンテロ外野手(19)とマイク・シロタ外野手(22)の2人を要求している模様。ともにマイナーで頭角を現しつつある逸材であり、ドジャースとしては若き才能と即戦力をてんびんにかける難しい判断を迫られているという。

 このルーゴ獲得説は「マルカ」の報道にとどまらず、米スポーツ専門局「ESPN」や米メディア「Sporting News」も報じるなど、あまたのごとく飛び交うドジャースのトレード情報の中においてMLB関係者の間でも「信ぴょう性が高い」と見られている。仮に実現すれば、短期的な「ぜいたくレンタル」にすぎない可能性もあるが、昨年のジャック・フラハティ投手(29=現タイガース)のようにポストシーズンでの起爆剤となる可能性もある。

 アンドリュー・フリードマン球団事業部長(48)の決断にも注目が集まる。果たして若手2人を放出し〝大谷斬り右腕〟を加えるか。世界一連覇へ、ドジャースが動く時が迫っている。