DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が3日、自身のユーチューブチャンネルに新規投稿。物議を醸している2日の阪神―巨人戦(甲子園)で勝負を分けた本塁クロスプレーについて私見を述べた。

 両チーム無得点で迎えた阪神の8回の攻撃。二死一、二塁の場面で大山が放ったゴロがイレギュラーし、巨人遊撃手の泉口の肩に当たって跳ねた。その間に二塁走者の森下は三塁ベースを蹴って本塁に突入。泉口のバックアップに入っていた二塁手・吉川が捕手の甲斐に返球し、一度はタッチアウトの判定が下された。

 ただ、阪神・藤川監督がリクエストを要求し、審判団によるリプレー検証の結果は「セーフ」。歓喜する森下や虎党とは対照的に、1点をもぎ取られた格好の巨人・阿部監督は審判にもとに歩み寄り、何事かをつぶやくとリクエスト後の抗議として退場処分が言い渡された。

 高木氏は「やっちゃいけない行為かもしれないけど」と前置きした上で「勝負師としたら確認はしたかったと思う。どういうことで、どこでタッチしていないのか、本当にしていないのかと。確認はしたいだろうなと思った」と思いを寄せた。巨人監督としては1974年の川上監督以来、51年ぶりの退場。「気持ちは十分分かる。巨人の選手たちはムダにしないでほしい」とメッセージを送った。

 一方の森下は体をよじらせながら甲斐のタッチを懸命にかいくぐり、最後ははいつくばってホームベースに触れた。これがチームを勝利に導く決勝点となり、高木氏は「ジャイアンツにとっては後味が悪い試合になったかも分からないけども、やっぱ森下のスライディング、ホームへの貪欲な意欲、諦めない気持ち。それが勝利を呼び込んだということを言ってもいいと思う。これは球史に残るホームへのスライディングだと思う。森下、見事だった」とたたえていた。