ソフトバンクは27日のロッテ戦(ZOZOマリン)に6―3で勝利し、リーグ戦再開初戦を白星で飾った。打撃不振で二軍調整を行った山川穂高内野手(33)が、この日から一軍に復帰。「6番・DH」で先発出場し、2―1と勝ち越した直後に迎えた8回二死満塁の第4打席で10号満塁弾を放った。

 ベンチに戻ると安どの表情を見せた。それまでの3打席は2三振と中飛。小久保監督が「最初が肝心」と語っていた意味の大きい復帰戦で、最後の最後にインパクトある結果を残した。試合後、指揮官は「明日以降、全然違うでしょ」とニヤリ。山川本人も「気持ち的にも打てて良かったなと思う1本。ああいう打席を増やしていければ」と振り返った。

 この1本がブーストの前兆となるだろうか。今季は開幕から低調な数字が続いている。間もなくシーズン折り返し地点で10本塁打、32打点は本来の数字とは程遠い。その一方で、リーグ全体を見渡せば、まだまだ〝射程圏内〟にいることも事実だ。

 パ・リーグの本塁打ランキングでは27日現在(以下同)、レイエス(日本ハム)の14本がトップ。この日まで1か月間本塁打がなかった山川が3位につけている。打点ランキングでも試合前で5位だったものの、この日のグランドスラムによる4打点で一気に3位タイまで浮上。好調時には一気に爆発し本塁打、打点を稼ぐことができる山川にとっては、まだまだタイトルを十分狙える位置にある。

 実際に山川も、福岡での練習の際に「僕が打ってない時に打たないんですよ。何なんですかね、運いいなと思うんですけど。不思議です。(タイトルは)もちろん狙ってはいます」と語っており、今後の巻き返しを視野に入れている。鷹の大砲にとって本塁打、打点はチームに貢献する一番の手段――。二冠奪取が手の届く範囲にあることは大きなモチベーションにもつながる。

「ここまで(期間が)空くとまぐれに近い。それでも練習で明らかに手応えがあって試合で本塁打が出た」(山川)と語っていることから本調子とはいかずとも、復調の兆しは見えている様子だ。この一発をきっかけに快音を連発したい。