パ連覇を目指す3位・ソフトバンクがリーグ戦再開に確かな手応えを持って臨む。セ・パ交流戦では12球団最多となる9度目の優勝。柳田、今宮、山川、近藤ら主力を欠いた中、戦力層の厚さを証明した。交流戦前までのパ首位・日本ハムとは4・5ゲーム差から3差まで接近。75試合を残すペナントレースにはずみをつけた。
逆転Vを狙える好位置に押し上げた立役者の一人として、交流戦MVPを獲得した柳町とともにチーム内から激賞されているのが、不動のリードオフマン・周東佑京内野手(29)だ。好不調の波が少ないパフォーマンスで相手に脅威を与え、打線全体に好影響をもたらした。
「右腓骨骨折」で1か月弱離脱したため規定打席には届いていないが、200打席に立って打率3割1分5厘。6月の月間打率は2割7分4厘で、本人も「今月はよく耐えてますね」と調子の落ち込みを最小限にとどめた。20日の阪神戦(甲子園)では無安打だったが、第5打席でもぎ取った四球を小久保監督も称賛。本人も「ああいう四球を増やさないと率は残らない。それが去年にない成長」と安定した成績の要因を語る。
チーム方針で与えられた休養日を除き、周東は常に「1番・中堅」に座る。「やっぱり安定感を出さないといけない。今春キャンプで、ヒザの手術明けで筑後だったのを(主力組の)宮崎スタートに指名された意味を考えて、自分がやらないといけないと思った」。主力に安定感が出れば、チームは大崩れしない。柳田、今宮らが担ってきた役割を引き継いで奮闘している。
頼もしさを増した選手会長は「主力が一斉に30歳中盤に差しかかると、いずれこういう時が来る。一人ひとりが自覚を持ってやった結果」と交流戦を振り返り「いなくても勝てるっていうのを感じられた。先輩たちがやってきた大変さを代わりの選手が理解した」と強調した。
「いないから負けたは簡単、逃げ道です」。精神的支柱としての存在感が増している。












