ソフトバンクは21日の阪神戦(甲子園)に0―3の零封負けを喫し、交流戦12球団最多9度目Vは持ち越しとなった。
先発・上沢が初回、不慣れなマウンドに苦戦して3失点。いきなりの失点が最後まで重くのしかかった。打線は相手先発・大竹の前に沈黙。6回にアクシデント降板するまで柳町の1安打に封じられた。その後も相手リリーフ陣を攻めきれず、今季4度目の零封負け。小久保監督は「(22日の同戦は)しっかりカード勝ち越しができるように」と交流戦Vを意識せず、冷静に前を向いた。
聖地に集った鷹党にとっては寂しいゲームとなったが、オールドルーキーが明るい話題を提供した。20日に支配下登録された育成ドラフト6位新人・川口冬弥投手(25)が一軍デビュー。6回から2番手でマウンドに上がり、武器である落差の大きいフォークで2者連続三振を奪うなど、1回無失点に抑えた。
関西で生まれ育った25歳は、虎党の大声援にも「反響音がすごかったですが、小さいころから阪神ファンだったので、冷静に投げられました。ベンチからの周東さんの声もしっかり聞こえました」と笑った。この日は新背番号「95」のユニホームが間に合わず、育成時代の背番号「132」のユニホームを着用。小久保監督も「あれだけの大声援の中でストライク先行で投げられたのは、すごく良かった点。課題はあるが、ゼロで抑えたことが見事。まだ3ケタの背番号を背負って、すばらしい」とたたえた。
東海大菅生、城西国際大では目立った活躍ができず、社会人野球クラブのハナマウイ、独立リーグ四国IL・徳島を経て夢をかなえた苦労人。一度は野球をあきらめ、警察官を志したこともあった男は、紆余曲折の末にプロとしての第一歩を踏み出した。「日本シリーズで三振を取って無失点に抑える」。次なる目標に向かって突き進む。












