元NASA監察総監室の上級特別捜査官が「政府は多くのことを隠すための隠れ蓑としてUFOを利用している」と主張し、地球に来る宇宙人の存在に疑問を投げかけている。米FOXニュースが15日、報じた。

 元NASA職員で現在は刑事弁護士を務めるジョセフ・グーテインツ氏は「議論には臆測ではなく科学を適用すべき時が来た」と語った。

 グーテインツ氏は、NASA監察総監室で働いていたころ、宇宙人に誘拐された、あるいは脳に宇宙人のチップが埋め込まれていると信じていた人々から、定期的に電話を受けていたという。

「私がよく言っていたのは、異世界から誰かがやって来て、私たちに会いに来るなんてあり得ないことだということです。そして、宇宙人に会ったという話を電話で持ちかけてくる人たちには、精神科医に診てもらうように言っていました」

 グーテインツ氏は、天文学的な距離と太陽系に関する科学的理解を引用し、地球外からの訪問者が地球に到達する可能性は低いと説明した。 

「天の川銀河には最大4000億個の恒星があります。宇宙にはおそらく1兆から2兆個の銀河があるでしょう。しかし現実はこうです。太陽系に最も近い恒星系はアルファ・ケンタウリです。アルファ・ケンタウリAとB、そしてプロキシマ・ケンタウリの3つの恒星で構成されています。要するに、地球から4・4光年、つまり約40兆キロメートル離れているということです。仮に誰かがプロキシマとサトリへ、あるいはその逆の方向へ飛行を始めたとしても、そこにたどり着くまでに7万年以上かかるでしょう。おそらく、別の世界から地球にやって来る人はいないでしょう」

 太陽系内で原始的な生命が存在する可能性のある唯一の場所として、エウロパ、ガニメデ、タイタン、トリトンなどの衛星を指摘した。

「もしこれらの衛星のいずれかに生命が存在するなら、それはあり得ます。ただし、それは原始的な微生物であり、空飛ぶ円盤に乗って地球にやってくるようなものではありません」

 その上で、人々のUFO目撃について、グーテインツ氏は政府による実験である可能性を示唆した。

「もし上空で何かを見て、それが本物なら、それは中国かロシアか、あるいはドローンを飛ばしている隣人から来ているはずです」

 軍事機密がUFO神話の育成に大きな役割を果たした可能性があるという。

 グーテインツ氏は「1940年代の初めにUFOの話が持ち上がり始めたのは、おそらく軍が航空機の試験をしていたためで、ロシアに知られたくなかったのだと思います。だから、軍や政府関係者は、UFOを隠れ蓑にして、ステルス技術などの軍事技術を隠蔽したということでしょう」と主張している。