コーネル大学が「チャールズ・スチュアート氏の依頼によるDNA検査は実施しておらず、報告書も作成していない」と声明を発表した。しかし、ビッグフットの死体を発見したと主張するスチュアート氏は「大学ぐるみの隠蔽工作だ」と真っ向から反論している。米紙ニューヨーク・ポストが2日、報じた。

 自らを「スネーク・ザ・ビッグフット・ハンター」と名乗るチャールズ・スチュアート氏は2024年、米ニューヨーク州アディロンダック山地で、身長約2・4メートル、体重約136キロのビッグフットの腐敗した死体を発見したと主張。発見場所にちなんで、その死体を「ダック」と名付けた。

 スチュアート氏は今年7月、自身のウェブサイト「ビッグフット・リメインズ」で、ダックのDNA鑑定をコーネル大学に依頼した結果、DNAの約60%がネアンデルタール人由来であることが判明したと発表。ダックは伝説上の未確認生物ではなく、実在する存在だと訴えた。

 しかし、コーネル大学は8月、ニューヨーク・ポスト紙に対し、これらの主張を全面否定。大学報道担当者は「コーネル大学はスチュアート氏のためにいかなる検査も実施しておらず、報告書も作成していない」とコメントした。さらに、スチュアート氏のウェブサイトに掲載され、「コーネル大学作成」とされている資料についても、「本学が作成したものではない」と否定した。

 一方、スチュアート氏はDNA鑑定結果を捏造したとの指摘を強く否定。ダックの存在を隠すため、大学が真実を隠蔽していると主張している。

 スチュアート氏はニューヨーク・ポスト紙への声明で、「コーネル大学は真っ赤なウソをついている。私は黙らされない」と激しく反論。「これは鑑定内容をめぐる論争ではない。情報を誰が支配するかをめぐる問題だ。私は既存の仕組みを飛び越え、直接世間に公開した。最初から『この報告書を公表するな』と警告されていた。しかし私は透明性と人々の判断力を信じ、無修正版のDNA報告書を公開した」と持論を展開した。

 さらに、「大学がウソをついている証拠を示せる」と断言し、コーネル大学の研究室で働いていたという内部告発者の検査技師が登場するドキュメンタリー映画を近く公開すると予告。その技師が、ビッグフットをめぐるアイビーリーグ(米名門大学)ぐるみの陰謀を暴き、ダックが実在することを明らかにするという。ただし、公開時期は明らかにしていない。

 スチュアート氏は昨年開催された「グレート・ニューヨーク・ステート・フェア」でダックを無料展示。自身のウェブサイトによると、約6万人が見学したという。今年のフェアは8月26日から9月7日まで開催予定で、ダックを再び無料展示すると宣伝している。

 一方で、ビッグフット研究団体「ビッグフット・フィールド・リサーチャーズ・オーガニゼーション(BFRO)」の共同創設者マシュー・マネーメーカー氏は、DNA鑑定結果に疑問を呈し、スチュアート氏を「でっち上げ屋」「詐欺師」と批判。一部では、今年の展示に向けた話題づくりではないかとの見方も出ており、再展示は再び物議を醸しそうだ。