国民民主党の玉木雄一郎代表は12日、国会内で参院選比例代表の公認を見送りとなった山尾志桜里氏が声明文を出したことについて言及した。
衆院本会議の終了後、少し疲れた表情で報道陣の取材に応じた玉木氏は「山尾さんのすぐれた政策能力を評価して、過去、いろいろありましたけれども再チャレンジを提供する思いでいったん、公認を内定しました。結果として公認しないというあつかいに至ったことには山尾さん自身にも大変申し訳なく思っていますし、こちらから能力を買ってお誘いしたのに公認に至らなかったことは、率直にお詫びを申し上げたいと思います」と謝罪した。
山尾氏の声明文の中で「国民民主党の統治能力に深刻な疑問を抱いている」と指摘されたことにも、「ある意味、ありがたいご指摘だと思っています」と受け止める姿勢を見せた。
「このこと(山尾氏の公認取り消し)を機にしてですね、本当に小さな15名からスタートした政党が一定の規模になってきたことを踏まえ、小さな政党で可能だったガバナンス(統治)、ある程度の規模が大きくなったガバナンスは、同じではいけないと。改めて党内ガバナンスの強化を取るために浅野哲青年局長を中心に新たな意思決定のガバナンスコード策定の指示を出した。しっかり反省して今回の教訓を生かし、より強固なガバナンスを持った組織へと発展したいきっかけにしたい」
山尾氏の声明文の中でもっとも世間を驚かせたのは、6月10日の会見に玉木代表と榛葉幹事長の同席を求めたところ、「辞退会見であれば同席するとのお答えは大変残念でした」と暴露した点だ。
この経緯を聞かれた玉木氏は「正確に申しますと、先週の段階で(山尾氏への公認は)相当厳しいという感触が、全国から党内議員からも聞いていた。『このままいくとなかなか難しい』という感触は本人にお伝えした。対立関係ではないので今回は円満に辞任(会見)と。われわれとしても公認を見送るとかね、そっちではない形でできないかと幹事長を中心に模索していた。本人からは、自ら引くという選択肢はないと『方針は変わらない』ということでありました」と公認取り消しは突然ではなかったとした。
その上で「もしね、そういう(山尾氏が出馬辞退という)結論であれば、われわれとしても同席して、選んだ責任もありますから撤退することには、本人だけではなくてわれわれからもしっかり説明しようという話はしておりました」と会見に出席しなかった理由を明かした。
5月に山尾氏の参院選擁立が発表されると、ネット上で批判が噴出。こうした声は玉木氏らの耳に入っていたにもかかわらず、出馬会見→公認内定取り消しという〝最悪の展開〟に陥ってしまった理由は何なのか。
「結局、皆さんの関心も山尾氏の8年前のプライベートのところだったんだと思います。これは、その前の政党(民進党)のことであり、プライベートなことであるので、そこについては何を言うのかということにはわれわれとしても正直、知らないところがあった」
続けて「あるいは本人としても(会見を開いた場合、不倫騒動を)どこまで言うか、あるいはこれまで言ってきたことの整合性を考えると、会見したように、すべて言えないということでした。それを言ったとしてもなかなか支持が広がらないのではないか。(山尾氏が)一般に会見をして、あいまいな答えになることが、本人と党にプラスになるのかは、世の中のさまざまな反応も慎重に見極めていたのが、正直なところです」と玉木氏は打ち明けた。












