レッドソックス対エンゼルス戦がボストンで4日(日本時間5日)に行われたが、試合前に両チームの選手、コーチたちによる口論がエスカレートし、乱闘寸前、両軍ベンチが空になる異常事態が起こった。

 フィールドに緊張が走ったのはプレーボール2時間15分ほど前だった。レッドソックスはフリー打撃を行わないデーゲーム時の通常の練習メニューで、レッドソックスのフローレス内野守備コーチは内野で若手選手にノックを打っていた。すると三塁側ベンチ付近にいたエンゼルス左腕のタイラー・アンダーソンと激しい口論となった。

 一度、収まりかかったが、エンゼルスのエンライト投手コーチが大声でFワードを浴びせて参戦。お互いにつかみかからんばかりの状態となった。この様子を見た両軍の選手、コーチらが一瞬にして集結し、騒然とした雰囲気に包まれた。レッドソックスのハドソン三塁コーチが体を張って止めに入り、練習中の乱闘という前代未聞の事態は回避された。

 この時、外野で守備練習していた吉田正尚外野手(31)も内野まで駆け付けた。ひと通りのメニューを終えると「何があったんですかね?」と周囲にいたチーム関係者と話し込んでいた。

 試合では乱闘騒ぎは起こらなかったが、初回にエンゼルスが4点先制すれば、その裏にレッドソックスが5点を奪って逆転する両軍合わせて24安打の大乱打戦。9―9の9回にラファエラが右翼ポール際へ6号2ランを放ち、レッドソックスが11―9でサヨナラ勝ちした。

 レッドソックスのコーラ監督は試合後の会見で、試合前の練習中に起こった乱闘寸前の騒ぎについて「野球の話だ。合意できないことが起こっただけ。全ては解決している」と説明したが、後味の悪さが残った。