阪神の粟井一夫球団社長が、3日の日本ハム戦(エスコンF)前に、報道陣の取材に応対。3日に肺炎のため89才で亡くなったミスタープロ野球・長嶋茂雄さんに哀悼の意を示した。「言葉もないというか、残念で仕方がないです。長嶋さんがいてくださったからこそ、阪神球団もライバルとして戦わせていただいたからこそ、ここまでこれたのかなと思っています」。

 その上で1956年6月25日に行われた阪神―巨人戦(後楽園)は、プロ野球史上初となる天覧試合となった。天皇・皇后両陛下が見守る中、同点の9回裏に阪神・村山実さんから長嶋さんが左翼へのサヨナラ弾。その後、宿敵として球界を盛り上げた。
 
 粟井社長は「村山さんからのライバル心から、伝統の一戦をつくられたというのも長嶋さんのおかげですし。村山さんも悔しかったり、勝ち誇った話もあるでしょうし。そういったことから歴史がつくられて、我々があると思っています」と感謝した。

 また今年は阪神OBの吉田義男さん、小山正明さんと戦後のプロ野球界をけん引したレジェンドがこの世を去ったこともあり、「プロ野球が社会的な地位がない状態から、ここまで育ててくださった恩人の皆さんが旅立たれて残念で仕方ないです。今の野球人気を繋いでいく、そのために何をするかを考えていかなければならないと思います」と表情を引き締めながら話していた。